《終了御礼》ソノノチ展『風景によせて えんをめぐる』-2023-

『風景によせて えんをめぐる』-2023-の全会期が終了しました。

ご来場いただいた皆さん、気にかけてくださったりメッセージをくださった皆さん、会場のkumagusukuの皆さん、この場を一緒に作り上げてくださった関係者の皆さん、改めて本当にありがとうございました。

この数年、グループで熱心に取り組んできたアーカイブという活動は元々、コロナ禍で上演が中止になるリスクにそなえて、作品制作と創作プロセスの記録を並行し始めたことがきっかけでした。そこから時間が経ち、コロナをめぐる生活様式も変化する中、今回の展示は改めて場をひらくこと、そしてアーカイブのもつ言葉の広さに向き合った機会だったと振り返ります。原泉アートプロジェクト代表の羽鳥さんをお招きしたトークイベントや、Spice of life Coffeeさんとのコラボレーションなど、新しいことにもチャレンジできました!

この3年間で、私たちは計4回の展示を開催しました。一つの作品をつくりあげる過程には、膨大な時間とプロセスが存在しています。プロセスを大切にすることは、そこにたしかにいた自分たちと、そこにあった様々な縁を大切にすることだと思います。ただ、展示として表現できるのはその中のほんの一部分でしょう。今後もプロセス便(※アーカイブした記録を再編集し、映像・テキスト・グラフィックなどさまざまな形にアウトプットして上演後に予約者にお届けする取り組み。)はじめ、展示以外のアウトプット方法も今後検討していきます。

展示で振り返ったことを次のクリエイションにつなげるアイデアも出てきています。コロナ禍をきっかけに始めた活動ではありますが、このように、開催することの「新しい意味」が、年々増えていっているように私自身感じています。

えんをめぐる、旅は続きます。

ソノノチ 中谷和代



◆次回上演予定
『あなたはきえる』
7月20日〜23日 @アトリエみつしま
新作久々の地元京都での新作上演となります。チケットの一般予約受付開始は、5月26日から始まります。
http://sononochi.com/performance202307/

◆展示品やコラボグッズを販売中
今回のソノノチ展で展示されていた現物の展示品を販売中です。会期は終了しましたがぜひご覧ください。また、ソノノチの作品のイメージや、10周年記念にリニュアルしたカンパニーロゴを知っていただくために、大阪のSpice of life Coffeeさんとはじめて1からつくった、オリジナルブレンドのコーヒーも販売中です。冷めても美味しい、ここだけでしか飲めないブレンドをお楽しみください。
https://sononochinochi.stores.jp

【終了御礼】『風景によせて2022 たびするつゆのふね』

ソノノチ『風景によせて2022 たびするつゆのふね』(「HARAIZUMI ART DAYS!2022 -時間を考える-」にて上演)
2022年11月19日(土)、20日(日)の全6ステージ。
おかげさまで、静岡県原泉地区での『風景によせて2022 たびするつゆのふね』無事に上演を終えました。

上演場所の日々変わりゆく風景をつぶさに観察すると、晴れには晴れの、雨には雨の美しさを見出すことができます。
自然に逆らわず、その場所の営みを慈しみ、身体を預けるような姿勢で作品をつくる。
長いのか短いのかは分かりませんが、チームでこの感覚を発見するのに4年かかりました。
私にとって滞在制作での体験を総動員して作品づくりに向き合うことは、「どう生きるか」に向き合うことでもあります。

ご覧頂いた皆さま、気にかけて頂いた皆さま、この場所での上演を受け入れて下さった地域の皆さま、そして原泉アートプロジェクトに関わる、全ての皆さまに感謝します。

ソノノチ 中谷和代

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ソノノチ『風景によせて2022 たびするつゆのふね』

車の窓からいつも見える田園のパノラマ。
泉の恵みと人々の営みを感じるこの場所の風景に
「つゆ」のような記憶が沁みてきて、やがて川となって流れて行きます。
わたしたちはその流れにそって、小さな舟を出します。
ほんの小さな、目をこらさないと見つからないような。

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【上演日時】
2022年11月19日(土)-20日(日)
各日 11:30-/13:30-/15:30- 開演〔小雨決行、荒天中止〕
※上演時間は約30分間です。

【場所】
「旧掛川市JA原泉支所」付近一帯(静岡県掛川市孕石60-2)

【観覧料】
自由(ドネーション)

【クレジット】
構成・演出:中谷和代

クリエイションメンバー:
芦谷康介、宇津木千穂、清川敦子、柴田惇朗、瀬乃一郎、田中直樹、
筒井茄奈子、中谷利明 、neco、日向花愛、藤原美保、ほっかいゆ r ゐこ、
村田瞳子、森岡りえ子、脇田友、渡邉裕史

主催:合同会社nochi、ソノノチ、原泉アートプロジェクト
協力:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション、
サファリ・P、スピカ、劇団三毛猫座、廃墟文藝部

supported by KAIKA 芸術文化振興基金助成事業 京都芸術センター制作支援事業

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ソノノチは次につづきます。

 

 

 

【上演映像付き】たびするつゆのふね プロセス便

ソノノチでは、「ランドスケープ・シアター(風景演劇)」の創作プロセスがどのようなものかを、多角的に体験して頂けるような取り組みを作品制作と並行して続けています。

今年もその一貫として、【上演映像/クリエイションメンバーによる対談/購入者限定特典のディレクターズノート】をセットにした2022年版の「プロセス便」を制作します。

ソノノチオンラインショップ」にて発売中です。

【たびするつゆのふね プロセス便】

*セット内容
『風景によせて2022 たびするつゆのふね』本番映像
2022年11月19日(土)-20日(日)に静岡県掛川市北部の原泉地区で上演する作品の記録映像です。

●『風景によせて2022 たびするつゆのふね』メンバー対談
クリエイションメンバーの対談を音声でお届けします(今回の滞在制作について、3組の対談が収録されています)。

●購入者限定/特典コラム
「パフォーマーは、なぜ同じタイミングで消えていけるか」
プロセス便でしか読むことができない構成・演出の中谷和代のディレクターズノートをデジタルデータでお届けします。

●当日配布パンフレット(デジタル版)

『風景によせて2021 かわのうち あわい』上演台本

創作の過程(プロセス)を別作品としてアウトプットする取り組みの第三弾。

ソノノチの作品創作の過程をアーカイブし、舞台での上演以外のかたちでそれらを作品化するプロセス便

今回は、多くの場合上演に先立って書かれる台本を、上演でとった膨大な記録をもとに「事後に」作成する、初となる試みです。

上演の瞬間に起こっていたことを、パフォーマーの演技やまわりの環境の様々な状況まで、膨大な記録から編集・書き起こす、「完全上演台本」をつくりました。

暗黙的な情報をたくさん含む舞台上演を、とある切り口を持ってテキストに起こすことで、上演を見た時とはまた違った感触を得られるものになっています。

パフォーマーの演技だけでなく、車や人の動き、自然・動物たちの息遣いなど、その瞬間その場所で何が起こっていたのか、想像しながらぜひご覧ください。

完全上演台本 ご購入はこちら
※デジタル(pdf)データでのお届けです。

ソノノチのストアーズでは、様々な手作りグッズや公演グッズを販売していますのでどうぞご覧ください!

(photo by 駒優梨香)

《終了御礼》風景演劇プロジェクト 『風景によせて2021 かわのうち あわい』

愛媛県東温市初のアーティスト・イン・レジデンス企画。
東温市の中山間地域で延べ約一ヶ月間滞在しながらリサーチと作品創作を行い、東温市河之内地区の惣河内神社と、そのすぐそばの棚田のある景色を舞台に「風景演劇」を上演しました。
また、横河原駅近くの「横河原ぷらっとHOME」の一角にて、東温での滞在制作やこれまでのソノノチの風景演劇の歩みを展示する展覧会も開催致しました。

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私たちが、東温市を初めて訪れたのは、昨年の4月のことです。
6月・7月と滞在した後、8月の滞在と9月の上演はコロナの影響で延期となりました。それから半年以上の月日があいて、3月に再びこの町に戻ってくることができました。現地を久しぶりに訪れた時、地域の方々に「やっと上演できるんですね。」「待ってたよ、頑張ってね!」とたくさん温かいお声がけをいただきました。これまで時間をかけて準備してきたことが、きっとこれから少しずつ花開いてゆく。そんなありがたい心地がしました。そしてそのイメージは、雪解けを迎え春へと向かう河之内の風景とも重なりました。

惣河内神社から棚田の見える場所に移動してゆくと、向かって左手の小高い丘になったところに大きな木が見えます。そこには「御旅所(おたびしょ)」(神社の祭礼のとき、お神輿がとどまるところ)があります。手前側には川が流れていて、その昔、雨乞いの儀式が行われていた滝があります。昔の人々が神様に祈りを込め、願いを託していた場所だったのです。私たちは、この場所で上演をすることを決めた後にその話を聞きました。知らず知らずのうちに、風景の持つ力を受け取っていたのかもしれません。

風景は、そこに暮らしてきた人たちの日々の営み、その時間の蓄積です。風景の中に立つことで、その足跡をたどることができるかもしれません。風景は私たちに問いかける力を持っているように感じます。「今あなたは、一体どこに立っているのか」と。

東温市に滞在する中で体験したりリサーチしたりしたことをもとに、本作は生まれました。
河之内をはじめ、東温各地域でご縁をいただいた皆さま、東温市関係者の皆さま、また関連団体・個人の皆さまに心よりお礼を申し上げます。

多くの物語や歴史的背景を持つ、河之内の風景に心を惹かれてから早1年。作品の幕を開けられることは本当に嬉しいことでした。
この場所にも春が訪れようとしています。春は毎年やってきますが、同じ春はこれまでもひとつとしてなかったはずです。たった一度しかない、きっと忘れることのできないだろう春を、ここに集ってくださった皆さんと大切に味わうような時間を過ごせたことを心より感謝致します。

ソノノチは次につづきます。
http://landscape.sononochi.com/archives/category/2021_toon

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とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021参加作品

《ソノノチ 風景演劇プロジェクト》
『風景によせて2021 かわのうち あわい』

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【上演日時】
2022年3月26日(土)・27日(日)
各日 ①11:00-/②17:00- 開演〔小雨決行、荒天中止〕
※3月26日(土)11:00の回が悪天候のため荒天中止となりました。

【場 所】
惣河内神社 及び その周辺(東温市河之内甲4876)

【クレジット】
構成・演出:中谷和代
出演:芦谷康介、桐子カヲル、筒井茄奈子、藤原美保、脇田友

演出部:北方こだち
楽曲制作:瀬乃一郎(廃墟文藝部)
衣装:たかつかな(何色何番)
舞台監督:脇田友(スピカ)
宣伝美術:ほっかいゆ r ゐこ
イラスト:森岡りえ子
制作:渡邉裕史
制作補佐:小寺春翔、藤田みのり
アーカイブ:柴田惇朗
記録写真:駒優梨香
記録映像:池内宗基

協力:東温アートヴィレッジセンター 、とうおんアート・ラボ、河之内分館、惣河内神社、金毘羅寺、一般社団法人フリンジシアターアソシエーション、日向花愛、大岩主弥、コキカル、サファリ・P、スピカ、何色何番、廃墟文藝部、日置あつし、大沼花依、古家誠、雨瀧屋、近藤家、人空田、ぼたん茶屋、滑川清流クラブ、駅と珈琲、多世代交流拠点利用者協議会 ekit(横河原ぷらっとHOME)、松山ブンカ・ラボ、原泉アートプロジェクト、東温市地域おこし協力隊の皆さま

企画制作:NPO法人シアターネットワークえひめ
共催:東温市
主催:東温市移住定住促進協議会

助成:令和3年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
supported by KAIKA

【上演終了】上演情報/『風景によせて2021 かわのうち あわい』(「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加作品)


(撮影:脇田友)


(撮影:撮影:駒優梨香、現像:脇田友)

『風景によせて2021 はらいずみ もやい』 プロセス便

ソノノチでは、「ランドスケープ・シアター(風景演劇)」の創作プロセスを作品化したり、アーカイブを多角的に体験できるような取り組みを行なっています。

その1つとして、風景での上演に向けて、滞在制作をした静岡県掛川市北部の原泉地区での創作プロセスを記録した映像や上演の映像、そして創作に関しての文書をセットにした「プロセス便」を作成しました。

『風景によせて2021 はらいずみ もやい』ができるまでの様子を、原泉での稽古や暮らしに密着撮影した創作過程のドキュメンタリー映像と、実際の本番の上演映像、プロセス便でしか読むことのできない購入者限定の特典文書をセットにしてお届けします。

お求めは、「ソノノチオンラインショップ」にて

『風景によせて2021 はらいずみ もやい』 プロセス便

セット内容は下記の通りです。映像作品や対談記事は、単独購入もできます。

①上演映像
『風景によせて2021 はらいずみ もやい』

本番の記録映像です。現地の風を感じながらご覧ください。(約32分)

②滞在制作プロセス映像
『風景によせて2021 はらいずみ もやい』ができるまで

制作中の様子に密着した映像作品。メンバーへのインタビューも交えながら、ソノノチの創作プロセスをご覧いただけます。(約1時間38分)

③滞在制作を振り返るコラム
「シャボン玉のシーンで、なぜ風は吹いたか」(中谷和代)

構成・演出の中谷和代によるプロセス便の購入者限定のコラムです。

④小山田徹氏とクリエイションメンバーの対談記事
「枠組みを捨てよ、外へ出よう」

小山田徹さん(美術家、京都市立芸術大学彫刻専攻教授)と中谷和代らクリエイションメンバーとの対談記録です。
小山田徹さんには、上演場所の原泉までお越しいただき、実際に作品をご覧いただきました。クリエイションメンバーとの対談では、ヒエラルキーのない創作環境についてや、滞在制作の魅力についてお話しました。

⑤森山直人氏(演劇批評家)による劇評
「風景」と「観客」について

⑥上演パンフレット

⑦「風景便」より
サウンドスケッチ(music by Sceno Ichiro)

《アーカイブのご購入》

プロセス便 セット購入はこちら

映像や読み物の単独購入はこちら

ソノノチのストアーズでは、様々な手作りグッズや公演グッズを販売していますのでぜひご覧ください!


「風景によせて」特設サイトはこちら
http://landscape.sononochi.com

《終了御礼》ソノノチ展『風景によせて2021 えんをめぐる』

『風景によせて2021 はらいずみ もやい』の滞在制作の過程で出会った人、もの、こととの縁をめぐる展示型イベントが、12月25日(土)〜26日(日)の2日間に京都市にあるKAIKA・AKIKANで開催され、終了しました。

当日は雪の中たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。

上演とは違った形で私たちの活動をお伝えでき、貴重な機会となりました。

《展覧会場の様子 2F》








《展覧会場の様子 3F》






(撮影:脇田 友)

こちらは今回は会期が短かったことと、好評につき、巡回の予定です。またお知らせいたします。

ソノノチは次につづきます。

《終演御礼》『風景によせて2021 はらいずみ もやい』

ソノノチ『風景によせて2021 はらいずみ もやい』(「HARAIZUMI ART DAYS!2021 ~相互作用~」にて上演)
2021年11月20日(土)、21日(日)の全4ステージ。
おかげさまを持ちまして、静岡県原泉地区での『風景によせて2021 はらいずみ もやい』
お天気にも恵まれ無事に上演を終えました。

風景の中に、人や木、鳥や虫など色んな固有の時間の流れを持つものが、同じ場所に偶然いること。それが大きい一つのフィールドの「枠」の中にあること。
それぞれの存在が偶然そこにある重なりを感じながらの上演となりました。

ご覧頂いた皆さま、気にかけて頂いた皆さま、この場所での上演を受け入れて下さった地域の皆さま、そして原泉アートプロジェクトに関わる、全ての皆さまに感謝します。

ソノノチは次につづきます。

《上演の様子》






(撮影:脇田友)

演劇創作のプロセスを形にー『風景によせて2020』アーカイブを制作・販売しています

ソノノチが2020年4月〜11月にかけて創作を続けてきた『風景によせて2020』

「作品を制作しても、上演できるかわからない状況の中、創作プロセスの記録が必要だと考えた」「上演ができたとしても、この作品が現地まで観に来れない人に対して、作品を届けるための記録を作りたい」という思いから、本格的に記録を行うためにアーカイブチームを立ち上げ、滞在制作中に限らず、プロジェクトを開始した4月からのすべての稽古やミーティングを記録しました。
記録形式は写真、音声、動画(ドローン・VRなども含む)、テキスト(メモ書き・SNSの記録)と多岐に渡り、様々な形式の記録は半年間以上取り組んだ創作の過程を追体験することを可能にしています。

そんな『風景によせて2020』の創作プロセス(アーカイブカードと映像集)をセットにしてお届けします。

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《ソノノチのオンラインショップで販売中!》

『風景によせて2020』アーカイブセット(カード集+創作プロセス映像+上演映像の3点セット)

¥5,000 (税込、送料無料)

セット内容①  ー「つくる・くらす・あそぶ アーカイブ」カード集ー
創作の過程の出来事やキーワードなどを、つくる・くらす・あそぶのカテゴリーに分け全54枚のカードにしました。『風景によせて2020ー2021』のロゴが入った特製の巾着に入れてお届けします。

セット内容②  ー創作プロセス映像ー
本作品で演出・構成を務めた中谷和代のインタビューと、静岡県掛川市 原泉での作品制作の過程を体感できる映像です。

セット内容③  ー上演映像ー
本番の記録映像です。15分程度の小作品×4本で構成されています。

※アーカイブカード集は郵送にてお送りします。
映像作品はメールにて閲覧用のリンクをお送りします。

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《カード集のみはこちら!》

『風景によせて2020』つくる・くらす・あそぶ アーカイブ(カード集のみ)

¥3,000 (税込、+送料500円)

セット内容①  ー「つくる・くらす・あそぶ アーカイブ」カード集ー
創作の過程の出来事やキーワードなどを、つくる・くらす・あそぶのカテゴリーに分け全54枚のカードにしました。『風景によせて2020ー2021』のロゴが入った特製の巾着に入れてお届けします。

※カード集は郵送にてお送りします。

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《カードの中身をチラ見せ!》

《アーカイブのご購入はこちらから》
https://sononochinochi.stores.jp
ソノノチのオンラインショップが新たにオープンしました!
今後も様々な手作りグッズや上演チケットを販売していきますのでどうぞお楽しみに!

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◎『風景によせて2020』とは
静岡県掛川市の原泉地区で開催された「HARAIZUMI ART DAYS! 2020 〜不完全性〜」(主催:原泉アートプロジェクト)にて、上演した作品。5ヶ月間に渡り現地に通い、滞在制作を行った。
今作は集落の風景全体を舞台にした作品で、観客は集落を一望できる茶畑付近から作品を眺める。集落の中に溶け込むパフォーマーと観客との距離は、直線距離で最大400~500m。舞台最前方でも約120mは離れている。鑑賞者は人物(パフォーマー)だけでなく自然、そして建物などの人工物も含めた風景を眺めるように鑑賞する。その瞬間その場所にしかない唯一の風景を観客が主体的に切り取るように観るこれらの作品には、慌ただしい毎日の中にも自分らしいと思える時間の流れを回復できるようにとの願いが込められている。コロナ禍で集うことが難しい日々が続くが、この作品は実在する風景を舞台に、そこにあるすべてのもの(目に見えるもの・見えないもの)が共に立ち会い、居合わせることのできるフレームとなっている。
2020年より発表しているこの一連の風景画ならぬ「風景演劇」作品は、コロナ下での新たな表現手法として注目されている。

「風景によせて」特設サイト
http://landscape.sononochi.com

《終了御礼》ソノノチ『風景によせて2021』

『風景によせて2021』おかげさまを持ちまして、先日プロジェクトが終了しました。

2021年2月27日〜28日、京都府京丹波町の旧質美小学校(質美笑楽講)の
中庭および小学校の外に広がる風景での上演を行いました。

風景画ならぬ風景演劇。

人物(パフォーマー)だけでなく自然、そして建物などの人工物も含めた風景を眺めるように鑑賞する今作品。その瞬間その場所にしかない唯一の風景を観客が主体的に切り取るように観るこれらの作品には、慌ただしい毎日の中にも自分らしいと思える時間の流れを回復できるようにとの願いが込められています。コロナ禍で集うことが難しい日々が続きますが、この作品は実在する風景を舞台に、そこにあるすべてのもの(目に見えるもの・見えないもの)が共に立ち会い、居合わせることのできるフレームとなっています。

ご覧頂いた皆さま、気にかけて頂いた皆さま、この場所での上演を受け入れて下さった質美笑楽講の皆さま、地域の皆さま、多くの方のご協力や応援があったからこそ実現したものです。
皆さまに心からの感謝を申し上げます。

これからの作品創作はおそらく、「この混乱が収束したら元通りになる」というようなものではないでしょう。新しい上演形態や鑑賞形態のもと、プロセスのアーカイブ等も含めた「これからのクリエイション」に進化するのだと思います。皆さんと見つめる、このプロジェクトの先に、何が広がるでしょうか。
まだ見ぬ風景によせて。

ソノノチは次につづきます。

(トップ写真・集合写真 撮影:脇田友)



<中庭での上演>
  

<風景での上演>
 

<会場内の様子>
  

<手のひら人形劇のワークショップ「ハンドパペット・アワー」