柴田惇朗が、このたびソノノチの新たなメンバーに加わることになりました。
2016年頃から約10年にわたり、芸術社会学の視点からソノノチの創作プロセスを記録し、紐解き、その営みを位置づけ、言葉を通して社会に開いていく活動に尽力してくれました。
当時から積み重なったメンバーへのインタビューや創作現場の観察記録は、コロナ禍の前後にわたる長期的な制作の軌跡を残す、貴重なアーカイブとなっています。
また、柴田が執筆したランドスケープシアターに関するコラムも、公式noteにアップしていますので、まだ読まれたことのない方は、ぜひこの機会にご覧ください。
そしてこれからは、ソノノチの一員として、5人だからこそつくりあげることのできる新たな挑戦と活動を共にしてゆきます!以下、本人からのメッセージです。
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この度、ソノノチのメンバーになりました、柴田惇朗と申します。
「所属」に縁のない人生を歩んできたと思っているので、とても不思議な心持ちです。
何も変わらないような、すべてがガラリと変わるような、揺れ動く未来の前に立ち尽くしています。
これまでアーカイブという立場でソノノチの活動を追ってきましたが、記録すればするほど、その深さは記録しきれないと実感します。
その途方もなさはちょうど、海に似ていると思います。
どんなに透明に輝いていても、潜っていけば光さえどんどん届かなくなる。ターコイズブルーが藍に、藍が群青に、いずれは漆黒に変わっても、まだ底につかない。ひたすらに続いていく無限を想像してしまって、縁に立っているだけで足がすくみます。この永遠の前で、あまりに小さい自分は手も足も出ない。
三十数年生きてきて最近わかってきたのは、恐怖は往々にして想像力の産物だということです。
本当に、目の前に広がっているのは、美しい水面と、希望に溢れた水平線です。生きる中で、その裏側にばかり意識が向かうようになってしまいましたが、そんなときは立ち止まる必要があるんだと思います。無限に飲み込まれる恐怖は、無限に飲み込まれてから考えればいい。
今、ここで、見ていること。それを引き受ければ、海も美しい風景になる。
ソノノチとはじめて出会ってから、10年ほどが経ちました。当時、10年後をまったくイメージできていなかったように、ここから先のことも深い海の闇のように感じられます。しかし、そんなことよりも目の前の風景をまなざすことに全力を注げる場がここにはあると思えたので、もうしばらくお邪魔しようと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

