【公演レポート】6人の「これからの宇(そら)」

ちいちゃんの生まれた日、星がとても綺麗でした。
私はその星を見ながら、ずっと考えていました。
時に近すぎて忘れてしまいそうになるし、同時に遠すぎて忘れそうになる、
すでに彼女が少し忘れてしまっている、彼女自身も含めて6人の、大切な人たちのこと。
これから1年間かけてお話します。
まもなく、この世界、この世界に到着します。

 

 

 

 

 

 


この物語は、昨年、宮沢賢治さんの「銀河鉄道の夜」の舞台化に取り組んでいた時から構想していたものです。
自分の幸せとはなにか。また大切な人たちにとっての、幸せとはなにか。
それはどこから来て、どこに行くのか。「これからの宇」はここから、歩き出しました。

最初は宇宙や星のお話と思って書き始めたつもりが、不思議なことに、だんだんと家族の物語に見えてきました。
宇宙と家族は、どこか似ています。いつもそばにいるのに、ここにいないような気もします。
近すぎて忘れてしまいそうになるし、そして同時に、遠すぎて忘れてしまいそうになります。
いえ、私のように親元を離れて生活していると実際に、どこか忘れてしまっているのです。
わたしたちは、これから、どうやって寄り添えるのでしょうか?
私にもし、新しい家族ができたら、こんなお話をしてあげたいと、そう思います。
(演出ノートより)


【作品名】
6人の「これからの宇(そら)」
【上演日】
京都:2015年10月2日(金)〜5日(月)
愛知:2015年10月17日(土)〜18日(日)
【会場】
京都:スペース・イサン
愛知:ナビロフト


脚本・演出:中谷和代
出演:藤原美保(ソノノチ)、佐々木誠(匿名劇壇)、藤田かもめ、あだち陽(晴天満月/宇宙メイカア)、三鬼春奈、吉田みるく(男肉 du soleil)

舞台監督・演出助手:北方こだち
舞台美術・小道具:栗山万葉
照明:真田貴吉
音響:島﨑健史(ドキドキぼーいず)
衣装・ヘアメイク:たかつかな(何色何番)
楽曲製作:いちろー(廃墟文藝部)
京都公演制作:渡邉裕史(KAIKA劇団 会華*開可)
愛知公演制作:加藤智宏(office Perky pat)
宣伝美術:ほっかいゆrゐこ、脇田友
物販協力:のちノのち
協力:ニシムラタツヤ

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