【ソノノチ展示型パフォーマンス】『家をあければ』(2019年)

9月の上演では、茶工場を劇場にして、はじめて原泉に滞在したときのことが出発点となった作品を上演し、
10月はそのテーマをさらに発展させ、「滞在生活」と「滞在創作」の最中に見つけた変容についてとらえた作品を発表します。

誰かが、それまで住んでいた家をあけた。
しばらく、あいたままになっていた。
私たちが、現住所にある家をあけ、そして、集う。

家をあければ。

 

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『家をあければ』

 

私たちは、6月、7月、9月、10月と4回にわたり、原泉に滞在しました。

思い切って家を出て、かつて住人の方が住まわれていた空き家に滞在する、
その経験そのものが、わたしたちに教えてくれたことは本当に沢山あります。

今晩はカレーにしようと思いました。しかし、その日の夕食は鮭の塩焼きでした。
なぜカレーにしなかったかというと、人参が冷蔵庫になかったからです。
「人参がないと、カレーができない。」そう思い込んでいました。

原泉から帰って、私は人参の入っていないカレーを作りました。
私はこの人参を栄養と彩りの面で入れていた。むしろ入っていないカレーのほうが好きだ、ということにも気づきました。

自分たちを縛っているものや、こうだと思い込んでいるものに、気づくことがあります。
わたしたちが見つけたことを、ぜひ御覧ください。

ソノノチ 代表 中谷和代

 

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原泉にて、滞在制作・滞在稽古をして完成した、ここでしか観ることができない演劇作品。

タイトルの「家をあければ」は、その名の通りですが、
住みびらきのように私たちが、いま生活している家を「開く」ことでもあり、
私たちや観に来ている人は、普段住んでいる家を「空けて」来ているでもあり、
かつて住んでいた人がいた場所であって、そこが「空いて」いたからこそ出会えた場所であり、
木の葉のひとつひとつのように、決まった形のない生活の有様を見せながら、
変容を受容していくエピソードを上演できればと思っています。

また、上演が終わった後には、ソノノチがいなくなって「空く」なかで、
上演の痕跡を残した展示をなにか準備できればと計画しています。

 

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演出・構成:中谷和代

滞在制作メンバー:
外谷美沙子、藤原美保、芦谷康介(サファリ・P)、ひなたみかん(劇団FUKKEN)、日向花愛(スピカ)、やまもとかれん(nidone.works)、脇田友(スピカ)、渡邉裕史

日時:10月26日(土)、10月27日(日) 10:00〜16:00(下記タイムテーブルあり)
※10月28日(月)~11月10日(日)の期間は展示を計画。

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本作品は、展示型の演劇上演です。9月にプレイベントで上演したとある劇団のメンバーが、
各々の住む家を空け、この地域にやって来て、滞在制作をしています。
メンバーは「創作」と「生活」の合わさった環境で、話し合いや試行錯誤を重ねながら、
『家をあければ』という作品を創り上げてゆきます。

上演は、10時から16時まで、リアルタイムの時間進行に合わせてシーンが進んでいきます。
同じ風景は、再び訪れることはありません。お好きな時間に、お好きなだけ鑑賞いただければと思いますが、
できれば、10分以上連続して鑑賞されることをおすすめします。

<おおまかな上演スケジュール>
10:00~12:00 「朝の生活」の風景
 滞在制作最後の1日が始まりました。俳優たちは稽古に向けて準備をしています。

12:00~12:30 「昼食」の風景
 昼食を食べていると、ある人物が家を訪ねてきました。

12:30~13:30 「稽古」の風景
 作品創作は、一筋縄ではいかないような課題がいっぱいあります。

13:30~14:30 「昼の生活①」の風景
 稽古が終わって、小休憩。差し入れを頂きます。

14:30~14:50 「無言」の風景
 言葉を使わずに、言葉を当てるゲームをしてみます。

14:50~15:40 「昼の生活②」の風景
 上演期間終了後の展示を制作、設置します。

15:40~16:00 「出発」の風景
 家をあけます。最後に、軒先でメンバーの集合写真を撮ります。

<鑑賞エリア>

庭と玄関先からご覧ください。

<お願い>

・話しかけられない限りは、住人(出演者)に話しかけないでください。
・敷地内にお手洗いはありません。予めご了承ください。
・会場内での撮影は自由です。ただし、フラッシュ撮影はご遠慮ください。
・屋内での携帯電話での通話はご遠慮ください。
・差し入れ大歓迎です!!玄関のベンチに置いてください。

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「原泉アートデイズ!」での作品についてはこのアカウントで随時お知らせしていきますので、ぜひフォローしてください。

 

●観覧するには?●

まずは、イベント全体の受付にお越しください。

受付会場:
A:旧掛川市農業共同組合 原泉支所(静岡県掛川市孕石60-2) または、
B:旧田中屋(静岡県掛川市黒俣545-1)

[会場までのアクセス]
《自家用車》
JR掛川駅から20分/新東名高速道路 森掛川ICから 約15分

《バス》
掛川市営バスで、掛川駅北口にて、「泉」行き乗車 約30分
A:旧掛川市農業共同組合 原泉支所へ→「丹間」下車 徒歩2分
B:旧田中屋へ→「泉」下車 徒歩0分

 

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フェスティバル全体についてはこちら。
★原泉アートデイズ!公式サイト★

「原泉アートデイズ!〜泉とともに〜」

「原泉アートデイズ!」2019年の「展示&パフォーマンス」には、国内外の10アーティストが参加します。
様々なジャンルのアーティストたちが静岡県掛川市北部の原泉地区に集い、実際に滞在して作品制作をおこなっています。

<参加にあたって>
*「原泉アートデイズ!」は、様々なアーティストによる「作品展示とパフォーマンス」、作品や各種グッズを販売する「アートストア」、アーティストと触れ合い学ぶ「イベント&ワークショップ」からなる複合的な現代アートイベントの総称です。
*「原泉アートデイズ!」へ参加ご希望の方は、期間中に、まずは受付までお越しください。受付後は自由に作品の鑑賞ができます。
*期間中、観覧者の不注意による、移動中や展示会場内での事故等については、一切の責任は負いません。
*プログラムの内容は、天候等により変更となることがございます。

<Admission Fees 観覧料>
観覧料自由(投げ銭式) Tips & Donations!
新しいカタチの観覧スタイル!
観覧は何度でも。投げ銭は 1円〜受け付けています。

<参加アーティスト一覧はこちら>
https://haraizumiart.com/pg350081.html

静岡県文化プログラム

 

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