《終了御礼》ソノノチ展『風景によせて えんをめぐる』-2022-

滞在制作の過程で出会った人、もの、こととの縁をめぐる展示型イベント
ソノノチ展『風景によせて えんをめぐる』-2022-

5月11日〜15日に、京都・kumagusuku で開催した展示が無事に終了いたしました。

昨年12月に続き、創作の過程を記録(アーカイブ)し再構成した今回の巡回展を開催したことで、私たちのクリエイションの過程を映像や写真だけでなく、衣装や美術などの実物を交えお届けすることができました!

ソノノチのウェブサイトでもデジタルアーカイブを公開中です。ぜひご覧ください。

▶︎「風景によせて」特設サイト

『風景によせて えんをめぐる』-2022- デジタルアーカイブ

(撮影:脇田 友)

ソノノチは次につづきます。

《終了御礼》風景演劇プロジェクト 『風景によせて2021 かわのうち あわい』

愛媛県東温市初のアーティスト・イン・レジデンス企画。
東温市の中山間地域で延べ約一ヶ月間滞在しながらリサーチと作品創作を行い、東温市河之内地区の惣河内神社と、そのすぐそばの棚田のある景色を舞台に「風景演劇」を上演しました。
また、横河原駅近くの「横河原ぷらっとHOME」の一角にて、東温での滞在制作やこれまでのソノノチの風景演劇の歩みを展示する展覧会も開催致しました。

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私たちが、東温市を初めて訪れたのは、昨年の4月のことです。
6月・7月と滞在した後、8月の滞在と9月の上演はコロナの影響で延期となりました。それから半年以上の月日があいて、3月に再びこの町に戻ってくることができました。現地を久しぶりに訪れた時、地域の方々に「やっと上演できるんですね。」「待ってたよ、頑張ってね!」とたくさん温かいお声がけをいただきました。これまで時間をかけて準備してきたことが、きっとこれから少しずつ花開いてゆく。そんなありがたい心地がしました。そしてそのイメージは、雪解けを迎え春へと向かう河之内の風景とも重なりました。

惣河内神社から棚田の見える場所に移動してゆくと、向かって左手の小高い丘になったところに大きな木が見えます。そこには「御旅所(おたびしょ)」(神社の祭礼のとき、お神輿がとどまるところ)があります。手前側には川が流れていて、その昔、雨乞いの儀式が行われていた滝があります。昔の人々が神様に祈りを込め、願いを託していた場所だったのです。私たちは、この場所で上演をすることを決めた後にその話を聞きました。知らず知らずのうちに、風景の持つ力を受け取っていたのかもしれません。

風景は、そこに暮らしてきた人たちの日々の営み、その時間の蓄積です。風景の中に立つことで、その足跡をたどることができるかもしれません。風景は私たちに問いかける力を持っているように感じます。「今あなたは、一体どこに立っているのか」と。

東温市に滞在する中で体験したりリサーチしたりしたことをもとに、本作は生まれました。
河之内をはじめ、東温各地域でご縁をいただいた皆さま、東温市関係者の皆さま、また関連団体・個人の皆さまに心よりお礼を申し上げます。

多くの物語や歴史的背景を持つ、河之内の風景に心を惹かれてから早1年。作品の幕を開けられることは本当に嬉しいことでした。
この場所にも春が訪れようとしています。春は毎年やってきますが、同じ春はこれまでもひとつとしてなかったはずです。たった一度しかない、きっと忘れることのできないだろう春を、ここに集ってくださった皆さんと大切に味わうような時間を過ごせたことを心より感謝致します。

ソノノチは次につづきます。
http://landscape.sononochi.com/archives/category/2021_toon

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とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021参加作品

《ソノノチ 風景演劇プロジェクト》
『風景によせて2021 かわのうち あわい』

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【上演日時】
2022年3月26日(土)・27日(日)
各日 ①11:00-/②17:00- 開演〔小雨決行、荒天中止〕
※3月26日(土)11:00の回が悪天候のため荒天中止となりました。

【場 所】
惣河内神社 及び その周辺(東温市河之内甲4876)

【クレジット】
構成・演出:中谷和代
出演:芦谷康介、桐子カヲル、筒井茄奈子、藤原美保、脇田友

演出部:北方こだち
楽曲制作:瀬乃一郎(廃墟文藝部)
衣装:たかつかな(何色何番)
舞台監督:脇田友(スピカ)
宣伝美術:ほっかいゆ r ゐこ
イラスト:森岡りえ子
制作:渡邉裕史
制作補佐:小寺春翔、藤田みのり
アーカイブ:柴田惇朗
記録写真:駒優梨香
記録映像:池内宗基

協力:東温アートヴィレッジセンター 、とうおんアート・ラボ、河之内分館、惣河内神社、金毘羅寺、一般社団法人フリンジシアターアソシエーション、日向花愛、大岩主弥、コキカル、サファリ・P、スピカ、何色何番、廃墟文藝部、日置あつし、大沼花依、古家誠、雨瀧屋、近藤家、人空田、ぼたん茶屋、滑川清流クラブ、駅と珈琲、多世代交流拠点利用者協議会 ekit(横河原ぷらっとHOME)、松山ブンカ・ラボ、原泉アートプロジェクト、東温市地域おこし協力隊の皆さま

企画制作:NPO法人シアターネットワークえひめ
共催:東温市
主催:東温市移住定住促進協議会

助成:令和3年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
supported by KAIKA

【上演終了】上演情報/『風景によせて2021 かわのうち あわい』(「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加作品)

(撮影:脇田友)


(撮影:撮影:駒優梨香、現像:脇田友)

【東温公演】鈴木美恵子さんからの応援メッセージ

『風景によせて2021 かわのうち あわい』の上演に向けて、愛媛県の民間劇場「シアターねこ」の代表を務め、愛媛の演劇文化を支えられてきた鈴木美恵子さんから応援メッセージをいただきました!
今回の東温初のアーティスト・イン・レジデンスに向けて、たくさんお話やご相談にのっていただいた鈴木さんからのメッセージです。

ぜひご一読ください。

【鈴木美恵子さん 応援メッセージ】
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「旅するパフォーミング・アーツカンパニー」という、優しい雰囲気のソノノチさんの方々とご挨拶したのは、昨年の夏前のような気がします。
9月末公演予定が、コロナ禍で開催が延期され、3/26,27にやっと本番を迎えることができました。その間、東温市を何度も訪れ、丁寧に地域を散策し、住まわれている人たちとも関わり、語り合いながら作品の構想を練られたのでしょう。その土地によって異なる匂いや、風景を五感で受け止めながら。

「かわのうちあわい」とは住所なのかポエムなのかよくわからないまま、私は「風景演劇」を見ることになるのですが、地名というリアルと、「あわい」を辞書で引くと「間 向かい合うもののあいだ」のふんわり感の間を漂うことになるのかなぁと想像しています。未だ体感したことのないような演劇を見るのだという、意識だけはくっきりしています。
大自然に向き合うとき、私はいつも人間の小ささを思います。朝がきて、昼になり、夜が来る、そしてまた朝が来るという時の流れの中で、風の音・太陽の暖かさ・夕焼けのもの悲しさ・月の満ち欠け・満天の星空・幼いころから見ていた風景を愛おしいと感じる心を大切にしたいと思います。それさえあれば人は人らしく生きていけるのでないかと・・・

シアターねこ   鈴木美恵子

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鈴木美恵子さん(シアターねこ)

<プロフィール>
演劇企画集団「く☆す」で、別役実、清水邦夫、太田省吾、井上ひさしなどの演劇作品製作。
2007年にNPO法人シアターネットワークえひめを設立し、地域の舞台芸術を軸にした文化芸術振興を図る
ための各種事業開催。2012年に民間小劇場シアターねこを設立、2018年には障がい者就労継続支援B型
事業所「風のねこ」、同時に「物語カフェかまどねこ」を設置。

【東温公演_応援メッセージ】植田良子さんからのメッセージをいただきました

『風景によせて2021 かわのうち あわい』の上演に向けて、香川を拠点に活動するシアター・デザイン・カンパニー代表で、演劇制作者の植田良子さんから応援メッセージをいただきました!

野外での上演、そして地域での滞在制作を通しての作品づくりに対して、期待を込めた暖かいメッセージをいただきました。ぜひご一読ください。

 

【植田良子さん 応援メッセージ】
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愛媛のお隣、香川を拠点に演劇制作活動を続けています、シアター・デザイン・カンパニーの植田と申します。この度は、東温市でのソノノチさんの滞在制作の様子を、隣の県より、大変うらやましく眺めておりました。

地域において、演劇などのパフォーミング・アーツのことを考えるとき、「触れる機会が少ない」ことがよく問題として挙げられますが、私自身は、それと同時に「選択肢が少ない」ことも大きな問題であると考えています。
それは、観る側にとってもそうですし、創る側にとっても同様です。年に数回だけやってくる一流のものを観ることで、それで満足させられてしまう、それが地域の現状ではないかなと。一流は「本流」とも乱暴に言い換えられるかもしれません。ですから、本流ではなくても、選択肢の1つとして地域の人たちに胸を張って紹介できる、そんな作品やアーティストと出会えたとき、私はこのうえなくワクワクするのです。

私が8年前にシアター・デザイン・カンパニーを立ち上げてから関わった企画の中で、特にワクワクしたものを3つ挙げるとすると、ぺピン結構設計『パラダイス仏生山―演劇まちあるきー』(2015-18)、江本純子作演出『大部のできごと』(2016)、指輪ホテル『讃岐の晩餐会』(瀬戸内国際芸術祭/2016)になります。
この3つの作品はすべて、野外の、既存の劇場ではない場所を舞台としていました。普段何気なく歩いている道、遠足で行ったきりの史跡、潰れた工場跡。自分たちの住む地域に、新たな視点からアートの手法が加わることで、見慣れた世界がより色鮮やかに見えてくる。それは、とても新鮮で、とてもワクワクする体験でした。

だからこそ、ソノノチさんの活動は以前からとても気になっていました。京都を拠点とする彼らの目と耳、体を通して、この四国の風景はどんな風に描かれるのか。劇場ではない場所で、東温の風景や人や食べ物や、それらをどう受け止めて、どう差し出してくれるのか。きっと、『今、ここ』でしか体験できない作品を私たちに見せてくれることでしょう。想像するだけで、めちゃめちゃワクワクしています!そして、いつか香川でもお願いします!

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植田良子さん(シアター・デザイン・カンパニー代表)

<プロフィール>
香川県高松市出身。シアター・デザイン・カンパニー代表。演劇制作。
2000年に劇団活動を開始、2003〜06年「さぬきシェイクスピア」(演出:安田雅弘)にて制作を担当。2014年にシアター・デザイン・カンパニーを立ち上げ。「演劇と人と場所を繋ぐ」ことをテーマに、様々な作品上演に関わる。

【東温公演_応援メッセージ】鈴江俊郎さんからのメッセージをいただきました

『風景によせて2021 かわのうち あわい』の上演に向けて、愛媛県西条市に在住の劇作家・演出家の鈴江俊郎さんから応援メッセージをいただきました!

京都から移住し愛媛で活動されている鈴江さんから、京都から愛媛に滞在制作をしているソノノチ。

鈴江さんの作品を拝見したことはあり、こちらが一方的に存じ上げている方ではあるのですが、そのような私たちに対しても、暖かく「応援したい」という言葉を添えたメッセージをいただきました。

二つの土地での偶然の繋がりから生まれた応援メッセージをぜひご一読ください。

 

【鈴江俊朗さん 応援メッセージ】
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応援するメッセージがうまく書けるか、自信がない。

京都のこのグループを私は一度も見たことがないし、おそらく会ったこともない。縁があると言えば、私が仲間と20年以上も前に作った「京都舞台芸術協会」を、今も支えてくれていることくらいだ。

演劇表現は、世間のなかではまったくよぶんなものだ。演劇などなくても人は飢え死にしない。パン、コメ、味噌醤油の方が重要だ。だけど、演劇表現がない町や村は、味気ないものだ。人はなんのために生きるのか?生き延びるために生きるだけなの?どうせ死ぬのに?子や孫が生きてくれるとしても、どうせその子も孫も死ぬのだ。原子力発電は便利に40-50年ほどは電力を作ってくれるけれど、残された致死量をはるかに超える放射性廃棄物は、半減期が10万年を超える。そんなに長期、外に漏れないように密閉を続けないといけない。コンクリートの材料の石灰石はとれるの?巨大な補修工事を50年間隔でやるほどの材料、道具は維持できるの?産業革命から300年ほどしかたってない私たちが、そんな先のことまで約束できるの?100,000年なのだ。そんな笑えるようなあわれなストーリーのすぐそばで生きている現代の私たちは、ますます「人類はそんなに長くない」という現実から目をそらせなくなっている。

どうせ滅ぶ私たち。種はいずれ滅ぶ。それはヒトに限ったことじゃない。もっと言えば、この星だって寿命がある。星、星団、星雲……何億年も先のことを考えれば、絶対に滅ぶ日が来る。

じゃ、生きてるなんてことにどれほどの値打ちがあるんだろう?

ゲイジュツする、ってことはそこを直視する作業だと私は思う。……応援したい。風景の中で人が動く。絵がある。なにかそれを、芸術だ、と言い切ってしまう人たちがいる。それを見る人たちもいる。なにを感じていいのか戸惑うような時間だってあるだろう。しかし最高に意味のなさそうなことこそ、最高に人しかできない高度に豊かなことなんじゃないか。その不可思議さこそ、人の豊かさの、頂点にあることじゃないのか、と私は思う。

どうせ生きてきたことに大した意味なんかない。というのと、生きてるってそれだけでとっても貴いことだ。というのとは、違った言葉でひとつのことをさしているのだと思う。そのひとつのことを直視したら、まっすぐきもちはきっと、こんな表現に向かうのだろう。そう私は思っている。

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鈴江俊郎(すずえとしろう) さん(office 白ヒ沼 代表)

<プロフィール>
大阪府生れ。大学在学中に演劇活動を始める。1993年ー2007年まで劇団八時半の主宰として京都で活動。以来、ほぼ全作品の作演出を手がけ、俳優として舞台にも立つ。関西劇作家の登竜門だったテアトロ・イン・キャビン戯曲賞やOMS戯曲賞だけでなく、シアターコクーン戯曲賞、岸田國士戯曲賞、文化庁芸術祭賞大賞(演劇部門)など戯曲賞を受賞。
戯曲は英独露インドネシア語に翻訳され海外でも紹介されている。

【2022年3月に上演】ソノノチ上演情報/風景演劇プロジェクト 『風景によせて2021 かわのうち あわい』(「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加作品)

東温市初となるアーティスト・イン・レジデンス企画、始動します!

ソノノチでは、愛媛県東温市で毎年開催されるアートの祭典「とうおんアートヴィレッジフェスティバル」の企画の一環として、東温市の中山間地域でアーティスト・イン・レジデンスに取り組むことになりました。

東温で延べ約一ヶ月間滞在しながらリサーチと作品創作を行い、企画を通じて現地で出会った出演者とともに、河之内地区の棚田と豊かな水のある風景を舞台に、この瞬間・この場所でしか見られないパフォーマンス作品を発表します。


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とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021参加作品

東温の風景の中で見るパフォーマンス
《ソノノチ 風景演劇プロジェクト》

『風景によせて2021 かわのうち あわい』

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【上演日時】
2022年3月26日(土)・27日(日)
各日 ①11:00-/②17:00- 開演〔小雨決行、荒天中止〕

【場 所】惣河内神社 及び その周辺(東温市河之内甲4876)
[受付場所 惣河内神社]
《アクセス》
川内インターから国道11号を西条方面に進み、国道494号に入って1.5km。
お車でお越しの方は、惣河内神社に隣接している金毘羅寺の駐車場をご利用ください。

【料 金】
一般|1,800円
高校生以下|無料

【チケット取り扱い】(11月29日(月)12:00 受付開始)
・予約フォーム
https://www.quartet-online.net/ticket/tavf20220326
・東温アートヴィレッジセンター 窓口または電話予約
089-990-7210(10:00~20:00 火曜休館)

★ギフトチケットあります
ギフトチケット|1,800円(ソノノチオンラインショップのみで取扱い)

舞台芸術の公演のチケットを大切な方にプレゼントしませんか?
贈られた相手があとから日時指定できる、観劇プレゼントにぴったりなチケットです。

お申し込みは、ソノノチオンラインショップで!

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★ソノノチケット販売のお知らせ

▼ソノノチケットとは?
チケット料金に+500円で、「ソノノチケット」を予約できます。
こちらは、当日の飲食や、公演特製グッズなどと引き換えることができるチケットで、さらにオプションとして、駅からの無料送迎も申し込みできます。鑑賞とセットでお楽しみください!
お申し込みページはこちらのページから。

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構成・演出:中谷和代
出演:芦谷康介、桐子カヲル、筒井茄奈子、藤原美保、脇田友
(出演者交代のお知らせ:http://sononochi.com/toon_news)

演出部:北方こだち
楽曲制作:瀬乃一郎(廃墟文藝部)
衣装:たかつかな(何色何番)
舞台監督:脇田友(スピカ)
宣伝美術:ほっかいゆ r ゐこ
イラスト:森岡りえ子
制作:渡邉裕史
制作補佐:小寺春翔、藤田みのり
アーカイブ:柴田惇朗

協力:東温アートヴィレッジセンター 、とうおんアート・ラボ、日向花愛、大岩主弥、
コキカル、サファリ・P、スピカ、何色何番、廃墟文藝部、プロダクション航路延長、PPP
スペシャルサンクス:日置あつし

企画制作:NPO法人シアターネットワークえひめ
共催:東温市
主催:東温市移住定住促進協議会

助成:令和3年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
supported by KAIKA

●問い合わせ
電話|080-5710-4704(担当:田中)
Mail|toonartvillage2@gmail.com(東温風景演劇プロジェクト専用Mail)

<東温市でのアーティスト・イン・レジデンスについて>

  

ソノノチもこの機会に初めて訪れる愛媛県東温市。

都市の利便性と農村の緩やかな暮らしが調和するこの街では、「アートヴィレッジとうおん構想」を掲げ、アーティストの受け入れ促進と芸術に気軽に触れることができる環境づくりをひとつの柱としています。

これまでも「アートヴィレッジTOON戯曲賞」という上演を前提とした戯曲賞を開催するなど、舞台芸術に関わる「仕事」と「学びの場」を創出し、舞台芸術を通じて「まち・ひと・しごと」の好循環を生み出すまち「舞台芸術の聖地」を目指すまちづくりを行っている街です。

今回のアーティスト・イン・レジデンス企画は、「アートヴィレッジとうおん構想」の取り組みの一環として、東温市の豊かな自然と、人の暮らしが共存している中山間地域にアーティストが滞在しながら、その土地の自然や風景、人の営みや風土を活かした作品の創作を行います。

※上演は、新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑み、2021年9月から2022年3月に延期する運びとなりました。詳しくはこちら。

『風景によせて2021 かわのうち あわい』出演者交代のお知らせ

3月26日-27日上演 『風景によせて2021 かわのうち あわい』に出演を予定しておりました日置あつしさんですが、体調不良が重なり、静養の必要があると判明致しました。
この間、ご本人とも協議を行った結果、今回はキャスト交代をさせて頂くことになりました。ご出演を楽しみにされていたお客様には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解頂けますようお願い申し上げます。
なお、代わって脇田友さん(スピカ)に本作にご出演頂きます。その他の出演者の変更はございません。

なお、この変更に伴うご予約の変更などの希望がございましたら、下記のお問い合わせまでご連絡をお願い致します。

日置さん自身も、今週から初めて東温の現地入りに向けて準備をされている中でのことで、ご本人も歯痒い思いもある中ですが、公演の成功に向けて祈念のメッセージもいただきました。

メンバー一同、引き続き、思いを込めて創作に励んで参ります。
引き続き、『風景によせて2021 かわのうち あわい』をどうぞよろしくお願いいたします。

2021年3月16日
ソノノチ
東温市移住定住促進協議会

【お問合せ】
電話|080-5710-4704(担当:田中)
Mail|toonartvillage2@gmail.com(東温風景演劇プロジェクト専用Mail)

下記、公演情報です。

【2022年3月に上演】ソノノチ上演情報/風景演劇プロジェクト 『風景によせて2021 かわのうち あわい』(「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」参加作品)

展覧会情報/『風景によせて2021 かわのうち あわい』もうすぐ展

3月3日(木)からおよそ1ヶ月の間、東温での滞在制作やこれまでのソノノチの風景演劇の歩みを展示する
「『風景によせて2021 かわのうち あわい』もうすぐ展」を開催します🌸

伊予鉄道 横河原駅近くの「横河原ぷらっとHOME」の一角にて、今月末の3月26日(土)・27日(日)に上演する本作品に向けての歩みをご覧ください。

『風景によせて2021 かわのうち あわい』もうすぐ展

日程|2022年3月3日(木)〜31日(木)

会場|横河原ぷらっとHOME(東温市横河原189番地4)
[アクセス]伊予鉄道「横河原駅」から徒歩2分

時間|10時から18時まで(※木曜のみ22時まで/休館:月、水)

入場無料

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旅するパフォーミング・アーツカンパニー、ソノノチ代表の中谷和代です。
私たちは、昨年の4月から約1年間、地元京都から東温市へ通い、リサーチとクリエイションを続けてきました。
そして3月26日、27日に東温市河之内地域に実在する風景を舞台とした野外パフォーマンス作品を上演させていただくにあたり、皆さんに作品のことをご紹介するための展示をする運びとなりました。
普段はお見せすることのない作品づくりのプロセス(どのようにつくられていくかの過程)を、映像やテキストを通して見ていただけます。この展示を通して、少しでも多くの方に私たちの活動を知っていただけますと幸いです。

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主催|ソノノチ、東温市移住定住促進協議会
共催|多世代交流拠点利用者協議会 ekit、東温市
企画制作|NPO法人シアターネットワークえひめ

令和3年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021 参加作品

【お問い合わせ】
電話|080-5710-4704(担当:田中)
Mail|toonartvillage2@gmail.com(東温風景演劇プロジェクト専用Mail)

 

「『風景によせて2021 かわのうち あわい』の公演情報については、こちら

 

《終了御礼》ソノノチ展『風景によせて2021 えんをめぐる』

『風景によせて2021 はらいずみ もやい』の滞在制作の過程で出会った人、もの、こととの縁をめぐる展示型イベントが、12月25日(土)〜26日(日)の2日間に京都市にあるKAIKA・AKIKANで開催され、終了しました。

当日は雪の中たくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。

上演とは違った形で私たちの活動をお伝えでき、貴重な機会となりました。

《展覧会場の様子 2F》








《展覧会場の様子 3F》






(撮影:脇田 友)

こちらは今回は会期が短かったことと、好評につき、巡回の予定です。またお知らせいたします。

ソノノチは次につづきます。

【寄稿】『風景によせて2021 はらいずみ もやい』評/文:森山直人

演劇批評家の森山直人さんに、『風景によせて2021 はらいずみ もやい』の劇評を寄稿いただきました。
下記、寄稿文です。

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「風景」と「観客」について

――ソノノチ『風景によせて2021 はらいずみ もやい』評

(photo:Wakita Tomo)

 

「風景演劇」シリーズを制作しつづけているパフォーミング・アート グループ「ソノノチ」の新作を、静岡県掛川市原泉(はらいずみ)地区で見た。初めて訪れる場所である。新幹線に乗り、掛川駅で降り、初めて乗るバスを駅前で待っているあたりから、すでに私は、半分「観客」であった。
同じような感覚を抱いたことは、いまは解散してしまった劇団維新派の公演で体験したことがある。たとえば、岡山県犬島で上演された作品を見に、電車を乗り継ぎ、フェリーに揺られる頃には――つまり、劇場の客席に座るはるか以前から、私はもう「観客」であったのだ。島に上陸すると、そこには恒例の屋台村と、丸太で組んだ巨大な劇場があった。あたかも、「劇場」そのものが船となって、船のように、その場所に運ばれてきたかのようであった。
それに比べると、ソノノチの「風景演劇」は、少し違う体験だった。
たしかにバスに揺られる頃、私はフェリーで犬島に運ばれていた時と同じように「観客」に変貌しつつあった。だが、いざ、現地についてみると、大きく違う。
そこには、「劇場」はない。ただ、ごく普通の「風景」だけが、圧倒的にそこにあるのだ。

原泉地区は、掛川駅からバスで約30分の山間部にある。山間の、やや開けた集落の農地跡で、1時間に満たないこの上演は行われた。簡素な椅子などが置かれているだけで、目の前には山々が、傍らには河原が、そして何よりも、その土地に住んでいる人たちの暮らしが、おだやかに私たちを取り囲んでいる。やがて、遠くの道路の向こうから、あるいは近くの古民家の方角から、3人のパフォーマーが、ゆっくりした足取りで、「舞台」へとやってくる。3人は、ほとんど交わることなく、おのおのに固有の時間を、そのような風景とともにすごし、たたずんでいる。白と赤の、やや神職を思わせないでもない衣装がなければ、3人の振る舞いは、ほとんど風景に溶け込んで「見えなくなって」しまうだろう。
演出の中谷和代は、あたかも白いキャンバスに風景画を描くように、風景のなかに俳優たちを存在させる。俳優たちのゆるやかな、意味性の希薄な動きや軌跡は、ちょうどキャンバスに風景画を描くときの自由な絵筆の、その筆先の動きをも連想させる。実際、「舞台」――といっても、そこは何もない農地のような場所――の片隅には、現実の風景を描いた風景画がイーゼルに飾られている。いつ始まってもよく、どこで終わってもよい時間が、風のように、その場に漂って消えていく。客席の多くは、地元に住む人々で占められていたように見えた。

この「出会い」を、私たちは何と名付ければよいのだろうか。
そのことを考える上で、この作品が、「HARAIZUMI ART DAYS!2021――相互作用」(10月14日-11月28日)の参加作品であることは重要である。グラフィックデザイナーの羽鳥祐子が中心となって立ち上げたこのイベントは、いわゆる国際アートフェスティバルとは一線を画し、何よりもアーティストがこの場にレジデンスして創作のプロセスを構築することを第一の目的に掲げているところに特徴がある。たとえば、越後妻有や瀬戸内のように、国内外の観客が多数訪れることで、地元の風景が祝祭的に変貌するようなフェスティバルではそもそもないのだ。だからこそ、風景は、そこに暮らしている住民の暮らしをそのままたたえつつ、当たり前のように、そこにある。その当たり前さこそが、圧倒的な何かでもある。
だからこそ、本作との出会いは、私にとって、きわめて珍しい体験であった。掛川駅からバスに乗ったとき、たしかに私は、維新派の野外劇場を訪れたときと同じように、「(劇場の)観客」へと変容しかけていた。だが、いざ現地に到着し、周囲を散策し、作品を体験しおえた頃には、「私は観客である」という意識は、すでにほぼ消滅していたのである。
だとすれば、ここにいる私は、いったい何者なのか。――おそらく私は観客ではなく、私自身が風景の一部と化していたのではなかったのか。風景に、はたして観客は存在しうるのか。さらにいえば、「風景演劇」に、はたして「演劇」は存在しうるのか。
たぶん、その是非はひとまずおき、そこに演劇など「ほとんど存在していなかった」のだ、と考えるべきなのだと、私は思う。ただ、風が通り過ぎた。その風を、私たちはほとんど演劇と呼ぶ必要はない。それでも一瞬、「演劇のようなもの」が通り過ぎたようにも思える。いまの私にとって、確実にいえることは、2020年に京都芸術センターという屋内劇場で見たソノノチの「風景演劇」シリーズの第一作(『たちまちの流(ながれ)』)とは、まったく違う質の体験があった、ということである。風景のなかで、もはや、ほとんど「気配」のようなものへと接近しつつある何かを「演劇」と呼べるのかどうか。そこにあったのは、ほぼそんな「問い」であったように思われる。

森山直人(演劇批評家)

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演目:ソノノチ『風景によせて2021 はらいずみ もやい』

日程:2021年11月20日-21日

場所:泉公会堂付近(静岡県掛川市黒俣62周辺)

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