ソノノチの紹介

(1)ソノノチについて

旅するパフォーミング・アート グループ。京都を拠点に2013年1月より活動を開始。ユニット名は、「その後(のち)、観た人を幸せな心地にする作品をつくる」という創作のコンセプトにちなんでいる。空間が内包する膨大な情報を、観客の中に流れる時間や記憶と結びつける独自の演出手法で作品を発表している。初めて観るのにどこか懐かしいと感じたり、何気ない生活を垣間見ているような感覚を味わえたり、内なる感情を静かに揺さぶることに特徴がある。

近年は、空間そのものを作品として捉えるインスタレーションの手法を用い、劇場だけでなく屋外・空き家での上演や、絵画・音楽・建築など他分野のアーティストとのコラボレーションも行う。2020年より、全国各地の風景を舞台機構としてとらえ、日常の風景にパフォーマーという非日常を滑り込ませることで、多層的な時間と記憶を浮き上がらせる「ランドスケープシアター(風景演劇)」連作を発表。静岡/HARAIZUMI ART DAYS!(2019年〜2022年)、愛媛/東温アートヴィレッジフェスティバル(2021年)などに招聘される。また上演と並行して、専門のアーカイブスタッフがほぼすべての活動に帯同し、制作の過程を記録し様々なかたちでアウトプットする「プロセス便」や展示イベント、ほかにもワークショップやオープンスタジオなど、上演のみに留まらずその創作過程をひらく活動を展開している。舞台創作の他には、2014年より文化庁の芸術家派遣事業に参画。小学生〜高齢者まで幅広い世代とのワークショップ事業を開始。また、2015年より毎月1回のワークショップ「ソノノキン」を京都市内で開催するなど、演劇ワークショップ活動も積極的に行なっている。

主なメンバーは、中⾕和代(演出家・劇作家)、藤原美保(俳優)、渡邉裕史(制作)。
2016年4月〜アートコミュニティスペースKAIKA(京都市下京区)アソシエイトカンパニー。昨年5月、カンパニーのマネジメント部門を法人化。

主な招聘・上演歴

▼2015年〜2016年
・京都市「ようこそアーティスト文化芸術とくべつ授業」
 演劇部門 招聘アーティスト

▼2017年
・ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017プレイベント
 びわ湖・北の音楽祭 関連事業「伊吹の森 動物の謝肉祭」
(構成・演出:中谷和代/主催:公益財団法人滋賀県文化振興事業団、米原市・ルッチプラザ)

▼2019年
・現代アート展「HARAIZUMI ART DAYS!」にパフォーマンス部門のアーティストとして初めて招聘。
 リアルと虚構の狭間を行き来する集団生活を見せる6時間の展示型演劇作品を発表。
 以降、4年連続でプロジェクトの招聘アーティストに選出
 (静岡県文化財団ふじのくに文化プログラム推進事業、静岡県文化プログラム事業)

▼2020年
・京都芸術センター Co-program 2019「KACセレクション」採択企画
 『たちまちの流(ながれ)』上演(共催:京都芸術センター)

・令和2年度 滋賀県次世代育成ユースシアター事業 ミュージカル
 「銀河鉄道の夜」(脚本・演出:中谷和代/主催: 滋賀県立文化産業交流会館)

▼2021年
・「とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021」愛媛県東温市初のレジデントアーティストに選出。
 『風景によせて2021 かわのうち あわい』を上演(共催:東温市)

▼2021年〜2022年
・令和3年度・4年度 滋賀県次世代育成ユースシアター事業 
 音楽劇「森は生きている」(脚本・演出:中谷和代/主催: 滋賀県立文化産業交流会館)

▼2023年
・第25回音芸協コンサート「おとでつづる ふるさとからのメッセージ」
 (構成・テキスト・演出:中谷和代/主催:(公財)茨木市文化振興財団)

(撮影:中谷利明)

(2)ソノノチメンバー

▼ 演出部

中谷 和代(演出家、劇作家、ワークショップデザイナー)

1985年、京都市生まれ。芸術大学入学時より演劇を始める。当初は俳優として学生劇団での公演をはじめ、市民劇、ミュージカル、学校巡回公演などに出演。2008年より本格的に劇作、演出活動を開始。現在は、劇作のほかに、演劇の持つ様々な力を社会に活かす活動を仕事にしている。

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所属

ソノノチ 代表(演出家・劇作家・俳優)
生涯学習開発財団認定ワークショップデザイナー
NPO法人京都舞台芸術協会・日本演出者協会 協会員

現在の主なお仕事

劇作、演出、イベントディレクション、映画や演劇の脚本執筆など。演技・演出を考えるワークショップ、文科省・文化庁の芸術家派遣事業にて学校現場での演劇ワークショップ、演劇大会の審査員、大学講師など。(テーマ例:コミュニケーション、相互理解、チームプロジェクト、ワークショップデザイン。)

活動歴、受賞歴など

2013年1月 ソノノチを旗揚げ。以降すべての公演の脚本・構成・演出を担当。
2014年10月 平成26年度滋賀県次世代育成ユースシアター事業 ミュージカル「銀河鉄道の夜」台本・演出
2017年4月 びわ湖・北の音楽祭関連事業「伊吹の森 動物の謝肉祭」構成・演出
2017年4月 NPO法人京都舞台芸術協会 副理事長に就任
2019年5月 「利賀演劇人コンクール2019」第一次上演審査 選出
2019年9月〜 「原泉アートデイズ!(静岡県掛川市)」招聘・滞在アーティスト
2019年7月~ NHK「趣味の園芸 京も一日陽だまり屋」声の出演 など


▼ 俳優部

藤原 美保 (俳優)

1990年、京都府亀岡市生まれ。高校より演劇をはじめる。声優科の専門学校を卒業後、上京。俳優・声優養成所にて2年間学んだ後、現在は京都を拠点に、舞台や野外パフォーマンスに出演している。その他、演劇ワークショップ講師や、高校で声の表現の授業を担当している。

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最近の主な出演歴

2017年4月 ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017プレイベント びわ湖・北の音楽祭関連事業「伊吹の森 動物の謝肉祭」
2017年6月 ドキドキぼーいず#07「生きてるものはいないのか」
2018年1月 文化庁メディア芸術祭京都展Ghost(ゴースト) 高嶺格「歓迎されざる者」
2018年4月 ソノノチ 「いられずの豆」
2018年7月 ユニット美人×ソノノチ「ビジノチズム」「さよならアリアドネの絲をギュッとね!」(京都コントレックスVol.1にて上演)
2018年9月 「3CASTS vol.3」
2018年12月 ソノノチ「つながせのひび」
2019年4月 ビジノチズム「イズム、離れて」
2019年5月 朝日放送テレビ『第1話』#4ヒーロードラマ「ヒーロー少女可憐Flower」
2019年9月 ソノノチ『あるわたしたちが、ある日』(「原泉アートデイズ!「使われなくなった茶工場で観る NIGHT THEATER」」にて上演)
2019年10月 ソノノチ『家をあければ』(「原泉アートデイズ!~泉とともに~」にて上演)
2020年1月 ソノノチ『たちまちの流(ながれ)』
2020年10〜11月 ソノノチ『風景によせて2020』(「原泉アートデイズ!2020〜不完全性〜」にて上演)
2021年2月 ソノノチ『風景によせて2021』
2021年4月 鳥公園『私の知らない、あなたの声』(THEATRE E9 KYOTO×京都舞台芸術協会 ショーケース企画“Continue”にて上演)
2021年5月 鳥公園『私の知らない、あなたの声』(ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2021」にて上演)
2021年11月 ソノノチ『風景によせて2021 はらいずみ もやい』(「HARAIZUMI ART DAYS!2021 ~相互作用~」にて上演)
2022年3月 ソノノチ『風景によせて2021 かわのうち あわい』(とうおんアートヴィレッジフェスティバル2021にて上演)
2022年7月 アマノウズメ企画「Our Land」
2022年11月 ソノノチ『風景によせて2022 たびするつゆのふね』(「HARAIZUMI ART DAYS!2022 -時間を考える-」にて上演)
2023年2月 朗読劇 ミモザウェイズ〜わたしたちの道〜(高槻市男女共同参画フォーラムにて上演)
2023年7月 ソノノチ『あなたはきえる』


▼ 制作部

渡邉 裕史(制作者/ワークショップデザイナー)

1988年、京都市生まれ。大学4年時に演劇と社会のつながりに興味を持ち、ワークショップデザインを学ぶ。
大学卒業後、舞台芸術の支援やワークショップを行うNPOで、企画運営や舞台制作に携わる。演劇を軸としたコミュニケーションワークショップのファシリテーターやコーディネーターとして、主に学校現場などで、これまで100現場以上を担当し、アートと社会や教育をつなぐ活動を行う。2016年からソノノチの制作として運営と公演制作を担当。ほか、関西を中心に劇場や実演団体の公演制作業務を多数担当。MC業やラジオパーソナリティなども務める。文化芸術授業(ようこそアーティスト)外部コーディネーター

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主な活動歴

〇制作参加公演
2016年6月  ドキドキぼーいず#06Re:『じゅんすいなカタチ』
2016年9月  劇団しようよ『いつまでもスーホの白い馬みたいに』
2016年12月 ソノノチ2016 2人の「つながせのひび」
2017年2月  てんこもり堂第10回公演『冬が来る』
2017年3月  M☆3『かえりのかい』
2017年3月  MONO『ハテノウタ』
2017年5月  第24次笑の内閣『日・韓・米・春のツレウヨまつり』
2017年6月  ドキドキぼーいず#07『生きてるものはいないのか』
2017年6月  したため#5『ディクテ』
2017年9-11月 第25次笑の内閣『名誉男性鈴子』
2018年1月  粘土の味『オフリミット』
2018年4月  ソノノチ2018『いられずの豆』
2018年8月  したため#6『文字移植』
2018年12月 ソノノチ2018『つながせのひび』
2019年1月 安住の地『ポスト・トゥルースクレッシェンド・ポリコレパッショナートフィナーレ!』
2019年8月 居留守 『ふるえる。』
2019年9月 安住の地『Qu’est-ce que c’est que moi?』
2019年12月 したため#7『擬娩』
2020年1月 ソノノチ2020『たちまちの流(ながれ)』
2020年1-2月 BRDG vol.6 『ふれる〜ハプロス』
2020年10-11月 ソノノチ『風景によせて2020』
2021年12月 滋賀県次世代育成ユースシアター事業 ミュージカル『銀河鉄道の夜』(演出助手)
2021年2月 ソノノチ『風景によせて2021』
2021年3月 ニットキャップシアター 第40回公演『カレーと村民』
2021年7月 安住の地『いきてるみ』
2021年9月 伏木 啓『The Other Side – Sep.2021』
2021年11月 ソノノチ『風景によせて2021 はらいずみ もやい』
2021年12月 滋賀県次世代育成ユースシアター事業 音楽劇『森は生きている』(演出助手)
2021年12月 ソノノチ展『風景によせて えんをめぐる』
2022年2月 『ミモザウェイズ1910-2020~わたしたちの道』
2022年2月 The Smoke Shelter 『Tear -クロニカ- 』
2022年3月 ソノノチ『風景によせて2021 かわのうち あわい』
2022年4月 THEATRE E9 KYOTO × 京都舞台芸術協会 × DIVE ショーケース企画『Continue 2022』
2022年5月 ソノノチ展『風景によせて えんをめぐる -2022- 』
2022年8月 劇団三毛猫座『くじらの昇る海底』
2022年9月 『演劇スタジアム』(主催:ロームシアター京都)
2022年11月 ソノノチ『風景によせて2022 たびするつゆのふね』
2022年12月 滋賀県次世代育成ユースシアター事業 音楽劇『森は生きている』(演出助手)
2022年12月 ソノノチ『場ができるまで展』
2023年1月 ニットキャップシアター 第43回公演『補陀落渡海記』
2023年1月 ブルーエゴナク『Doudemoii shi』
2023年2月 したため#8『擬娩』
2023年2月 共通舞台『ハムレット』
2023年2月 副産物楽団ゾンビーズ『オルガンを鳴らす』

<ワークショップ・イベント運営等>
2011年-2016年
「子ども環境劇場 in 京北」ワークショップコーディネーター
2017年-
ロームシアター京都「プレイ!シアター in Summer」スタッフ
2018年-2019年
「全国学生演劇祭」制作スタッフ
2018年-2019年
「未来の大阪の運動会」実行委員会スタッフ
2019年
ふじのくに文化情報フォーラム2019「創造思考のイロハを学ぶ」ファシリテーター
2021年-
人類学×演劇 世界を旅する体験型ワークショップシリーズ(主催:マナラボ 環境と平和の学びデザイン)ファシリテーター
2023年
「JAPAN LIVE YELL project」事業 全国フォーラム「種まきキャンプ」(主催:日本芸能実演家団体協議会)当日進行・ファシリテーター

主なお仕事

2017年-
KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術際)フェスティバルスタッフ。同年から NPO法人京都舞台芸術協会 事務局。
2019年-
京都芸術デザイン専門学校 非常勤講師(テーマ:企画づくり、キャリア教育)
2020年-
京都市主催「文化芸術授業(ようこそアーティスト)」プログラムコーディネーター。
2022年
「舞台芸術プロデュース講座~演劇・ダンス編~」講師・ファシリテーター。

ほか、京都芸術大学アートプロデュース学科 夏期集中講座、大阪芸術大学 芸術計画学科、ワークショップ大学校、ワガママSDGsなど、講師を担当。
「若者・キャリア教育・ばづくり」に関することを舞台芸術に絡めて取り組むワークショップデザイナーとして活動している。


▼ リサーチャー

柴田惇朗

芸術社会学。主テーマは「小劇場演劇・パフォーミングアーツの価値の社会的生産」。ソノノチでは過去数公演でアーカイブとしてプロジェクトに参加しながら、フィールドワークを行っている。立命館大学大学院先端総合学術研究科・博士後期課程、学振特別研究員DC1。
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▼ ソノノチサポーター
・外谷美沙子

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