【客演情報】笑の内閣「名誉男性鈴子」に中谷が出演します

次回、笑の内閣さんの公演に、代表の中谷和代が客演させて頂きます。
9月に札幌、10月に東京、11月に京都の3都市ツアーです。

近年は脚本と演出ばかりしており、ほとんど役者として舞台に立っているイメージのない中谷ですが、こんな一面もあるのかと改めて知って頂ける機会になるのではないかと思います。
みなさまのご来場、心よりお待ちしております!

第25次 笑の内閣『名誉男性鈴子』
作・演出:高間響

◎ストーリー
平成の大合併で誕生した南アンタレス市初の女性市議会議員、黄川田鈴子は女性の社会進出の象徴として活躍していた実績をかわれ、引退する市長の後継指名を受け市長選へ出馬していた。しかし、鈴子は女性の社会進出の象徴といいながら、実際はきわめて男尊女卑的な言動を繰り返す、まさに「名誉男性」だった。
笑の内閣がお届けする札幌・東京・京都の3都市ツアーは、アパルトヘイト時代の南アフリカの名誉白人のごとく、男社会で男以上に女性差別を繰り返す名誉男性を笑う、ジェンダーフリーコメディー!

■出演
中谷和代(ソノノチ)
熊谷みずほ
土肥希理子
松田裕一郎【娘編】
石原正一(石原正一ショー)【息子編】
諸江翔大朗(ARCHIVES PAY)
髭だるマン(爆劇戦線⚡和田謙二)
しゃくなげ謙治郎(爆劇戦線⚡和田謙二)
延命聡子(中野劇団)【娘編】
丹下真寿美【息子編】
池川タカキヨ(ピルドレン)
横山優花(劇団立命芸術劇場)【娘編】
神田真直(劇団なかゆび)【息子編】

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◎日時と会場
1)札幌公演
2017年9月23日(土)~24日(日)
@扇谷記念スタジオ シアターZOO
公演詳細はこちら

2)東京公演
2017年10月12日(木)~16日(月
@こまばアゴラ劇場
公演詳細はこちら

3)京都公演
2017年11月9日(木)~14日(火)
@KAIKA
公演詳細はこちら

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◎チケットのご予約はこちらから(中谷扱い分)
【札幌公演】チケットフォーム

【東京公演】チケットフォーム

【京都公演】チケットフォーム

【終了しました】「伊吹の森 動物の謝肉祭」レポート

4月22日(土)、滋賀県米原市のルッチプラザホールにて催された「伊吹の森 動物の謝肉祭」が無事終了しました。
遠方よりお越しいただいた皆様、ありがとうございました。

今回ソノノチは、フランスの作曲家、サン=サーンスが50歳で作曲した「動物の謝肉祭」の演奏にあわせてパフォーマンスをしました。それはサン=サーンス自身の、少年時代の物語です。

サン=サーンス少年は、時には恐ろしかったり、不安な気持ちになりながらも、初恋の少女マリを追いかけて、不思議な夢の世界を旅します。
ライオン、めんどり、らば、象、魚、カンガルー等、そこには沢山の動物たちの風景が出てきます。

小さい赤ちゃんも参加できる親子向けコンサートだったので、客席で演奏をしたり、役者さんと一緒に生き物になりきってみるシーンがあったりと、観客が一緒に参加できるシーンもつくりました。

今回ご一緒させて頂いたお二人、打楽器・マリンバ奏者の宮本妥子さんと後藤ゆり子さん。お二人の演奏は、本当に心が震えるように素晴らしいものでした。マリンバ1台で、時には包み込まれるように優しい、時には訴えかけるように力強い、いくつもの魅力的な音色を表現されており、聴いているだけでどんどんと世界に引き込まれていきます。
お二人とお話させて頂いて一番印象的だったのが、「打楽器は”魂”を一番表現できる楽器だ」と仰っていたこと。お二人は文字通り魂を込めて、そしてまさにこのコンサートでも、自分とパートナーの魂の音を感じ合いながら、演奏をされているのだと感じました。

また、今回は音楽と一緒にパフォーマンスをするにあたり、パントマイムの要素を沢山取り入れました。身体の動きだけで様々な動物やシーンを表現したり、上の写真のように布を小鳥に見立てたりと、シンプルな中にも見せ方の工夫を詰め込んでいます。「お客さんにとってどう見えるか」を一番大切に稽古を進めてきた部分です。こういった演出においては、今回の客演さん方に本当に沢山助けて頂きました。

 

その物語世界を見事に表現したチラシ。今回の企画の構想段階から、佐川綾野さんの切り絵の幻想的で愛らしく、美しい世界観には沢山のインスピレーションをいただきました。お客様からの評判も、とってもよかったようです!

今回、素晴らしい機会にご一緒させて頂いた宮本さん、後藤さん。
お招き頂いたびわ湖芸術文化財団の皆様。
その他出演者・関係者の皆様。本当にありがとうございました!

ソノノチは、次へつづきます。

 

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ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017プレイベント びわ湖・北の音楽祭 関連事業
「伊吹の森 動物の謝肉祭」

[日程]
2017年4月22日(土)11:00開演(キッズプログラム)

[会場]
ルッチプラザ ベルホール310(滋賀県米原市長岡1050-1)

[出演]
宮本妥子(打楽器・マリンバ)
後藤ゆり子(打楽器・マリンバ)

藤原美保(ソノノチ)
仲谷萌(ニットキャップシアター)
豊島勇士
黒木夏海
芦谷康介
浜崎 聡

[演出]
中谷和代(ソノノチ)

[カンパニースタッフ]
外谷美沙子
渡邉裕史

[スペシャルサンクス]
佐川綾野
柴田惇朗
劇団しようよ

主催:公益財団法人滋賀県文化振興事業団 米原市・ルッチプラザ

 

さよならオレンジショップ!祭!でWSしてきました

大阪大学のオレンジショップが3月末にクローズするとのことで、そのお別れイベントで演劇WSをさせて頂きました。
テーマは「演じるための準備〜みんなちがうけど、いっしょにつくる〜」です。いつもソノノチが稽古場で役者さんとやっているトレーニングが、日常生活の見方を少し変えてくれるヒントになるのではないかと思い、今回ワークに取り入れてみました。

まずは自己紹介と、ウォーミングアップ。
「ルート」というワークをしました。メンバーの名前を覚えたり、会話のキャッチボールをしたり、複数のタスクを同時進行でこなしたりと、とにかくこれひとつでいろんなトレーニングになるのでおすすめです。

 

続いては「タイトルをつける」
部屋の中で気になった場所に、キャプションを置いてオリジナルのタイトルをつけます。何気ない風景だったものにタイトル(設定)がつくことで、そこに不思議と今までと違う風景や、物語が見えてきます。人の発表を聞く中で、「あーなるほど!」「そういう見方もあったのか」という声が沢山あがりました。

最後は、ソノノチ名物となりつつある「言わせてゲーム」
ホワイトボードに書かれた言葉(お題)を、口頭(言葉)だけで相手に伝え、その言葉を言ってもらうというゲームです。例えばお題が「りんご」なら、「丸くて、赤い、果物」というふうにです。ホワイトボードに書かれた言葉そのものは口に出してはいけません。最初はイメージのしやすいもの、慣れて来たら擬音やアルファベットなども入れて、どんどん難しくしていきます。
言葉で伝わるようになったら、今度はジェスチャーのみでもやってみます。

今回は、演技やチームコミュニケーションの基本となる部分を参加者のみなさんと一緒に体験させてもらいました。演劇初心者の方にも楽しんで頂けたようです。よかった!
素敵な機会をありがとうございました。

【中谷がWS講師をします】「さよならオレンジショップ!祭り!」のお知らせ

大阪大学の中で、実験的な試みの場として親しまれてきたスペース「オレンジショップ」に、楽しくしみじみとお別れを告げるお祭りです。
中谷は2015年度まで大阪大学コミュニケーションデザイン・センターの特任研究員をしており、授業などでこの場所を使う機会が多かったので、今回この思い出の沢山つまった場所で、ワークショップをさせて頂くことになりました。
そのほかにも3/23~26にかけて、哲学カフェ、創作WS、身体WS、演劇WSなど様々な催しが開かれますので、オレンジショップをご存知の方も、そうでない方もぜひこの機会にお越しください。

<テーマ>
「演じるための準備 〜みんなちがうけどいっしょにつくる〜」
演出家の中谷和代が、日頃劇団ソノノチの稽古場で行っている稽古のエッセンスを公開!みんなで何かを創り出すおもしろさと難しさを、ごちゃまぜに体験してみます。※演劇の経験は不問です。

<日時>
3月24日(金)18:30-20:30頃

<会場>
大阪大学 豊中キャンパス
〒560-0043 大阪府 豊中市待兼山1
基礎工学部 I棟 1階 オレンジショップ

<料金>
無料(事前申し込みも不要ですので、当日ふらりとお越しください)

 

【パフォーマンス情報】びわ湖・北の音楽祭 関連事業「伊吹の森 動物の謝肉祭」

ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017プレイベント
びわ湖・北の音楽祭 関連事業
「伊吹の森 動物の謝肉祭」のお知らせ

 
※画像はクリックで拡大できます。

サン=サーンス作曲の組曲、「動物の謝肉祭」をメインプログラムとした、親子で楽しめる演奏会で、ソノノチがマリンバ奏者の方の演奏にあわせてパフォーマンスします。入場無料で、赤ちゃん・小さなお子さまとご家族でお楽しみいただけるコンサートです。ぜひご来場ください。

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ラ・フォル・ジュルネびわ湖2017プレイベント びわ湖・北の音楽祭 関連事業
「伊吹の森 動物の謝肉祭」

“幼き日の君へ、この曲を贈ります。”
フランスの作曲家サン=サーンスによって作曲された「動物の謝肉祭」、世界中の人に愛されるこの曲を書き上げたヒントは、40年前の彼の夢の中にあったのです。
謝肉祭の夜、少年が見た不思議な夢の世界。そこには様々な動物たちの織りなす風景と、初恋の相手、マリの姿…

名曲の誕生にまつわる幻想的な物語を、絵本の世界から飛び出してきたようなファンタジックな演目でおなじみのソノノチが、マリンバ奏者の演奏にあわせてパフォーマンスします。赤ちゃん・小さなお子さまとご家族で一緒にお楽しみいただけるコンサートです。お気軽にお楽しみください。

[演出]
中谷和代(ソノノチ)

[出演]
宮本妥子(打楽器・マリンバ)
後藤ゆり子(打楽器・マリンバ)

藤原美保(ソノノチ)
仲谷萌(ニットキャップシアター)
豊島勇士
黒木夏海
芦谷康介
浜崎 聡

[カンパニースタッフ]
外谷美沙子
渡邉裕史

[日程]
2017年4月22日(土)11:00開演(キッズプログラム)
演奏とパフォーマンスで、聴いて・見て・感じて!サン=サーンス:組曲「動物の謝肉祭」をメインプログラムとした親子で楽しめる演奏会。
※ソノノチは、11:00開演のキッズプログラムにのみ出演しています。

[会場]
ルッチプラザ ベルホール310(滋賀県米原市長岡1050-1)
◯アクセス
JR東海道線 近江長岡駅から徒歩約10分
名神高速道路 米原インターから約15分
北陸自動車道 長浜インターから約15分

入場無料(要整理券)
※3月4日(土)よりルッチプラザ、滋賀県立文化産業交流会館で配付

[お問い合わせ先]
ルッチプラザ TEL0749-55-4550
滋賀県文化振興事業団 TEL077-522-8369

 

ソノノキンのご紹介(2017/03/05 UP)

ソノノキン(俳優向け基礎鍛錬ワークショップ)

ソノノチでは、公演期間以外にも、能力や体力の維持をしたいと思い、俳優と演出家のための基礎鍛錬の稽古を定期的にはじめました。そして、月に1〜3回ほど、公開でどなたでも参加いただける日を設けています。 ソノノキンは、舞台作品を作るにあたっての、また人と人とがコミュニケーションするにあたってのポイントや課題について、参加者同士が一緒に考えたり、やってみたりするワークショップの場です。徹底的に身体トレーニングやストレッチを行う日もあれば、演技メソッド(手法)の勉強会をしたり、参加者の興味のあることをみんなで試してみたり、台本をつかって作品の試作をすることもあります。

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・公演期間以外の期間の鍛錬の場がほしい俳優さん、演出家さん ・身体や声をつかったコミュニケーションワークショップに興味のある方 ・かつて俳優さんをされていた方で、もう一度なにかやってみたい!という方 ・ソノノチの作品づくりに興味がある方 などにおすすめです。

難易度やトレーニングの分量は、参加者の経験に応じて柔軟に変えていますので、まずはお気軽にご参加ください。(比較的俳優さん向けの内容になっていますが、未経験者の方やスタッフさんの参加も大歓迎です。)

☆ソノノキンはFacebookもやっています!ぜひご覧ください。 https://www.facebook.com/sononokin/


<次回の開催情報>
テーマ「自分の声を知る、楽しむ」

セリフを読むときにどうしても関西弁が直らない、滑舌をよくしたい、自分の話し方の癖を知りたいなど、ご自身の声や話し方の苦手なところや良いところを知り、最後には参加者の皆さんにも観てもらい、一つのパフォーマンスとして成立させます。

日程:2017年3月25日(土)19:00~21:30

場所:KAIKA(京都市下京区岩戸山町440番地
江村ビル2F)
★阪急「烏丸駅」23番出口、
京都市営地下鉄「四条駅」6番出口から徒歩10分
アクセス:http://www.fringe-tp.net/kaika_access.html

参加費:1000円

持ち物:ご自身が読んでみたい脚本や本、絵本、新聞、など読み物であれば
どんなものでも構いません。

申込み:ソノノキンのFacebookイベントページにて参加ボタンを押していただくか、https://www.facebook.com/events/743824705798360/
又は、こちらのメールフォームから、氏名・連絡先・参加人数・ 参加したいプログラムを指定の上、お申し込みください。

講師:藤原美保(ソノノチ)
高校から演劇を始め、演劇部で毎年3年間ミュージカルを上演する。
卒業後は、大阪総合デザイン専門学校声優専攻で2年間、滑舌や発声などの基礎的な技術を学び、
さらに技術を磨き経験を得るため、東京の養成所へ。松濤アクターズギムナジウムの声優科で2年学ぶ。
関西に戻ってからも様々な劇団の公演に出演をしたり、ワークショップや絵本の読み聞かせなどを行っている。

2人の「つながせのひび」アフタートークアーカイブ(2)

12月24日(土)17:00の回
ゲスト:富永大士さん(画家)
作・演出の中谷和代と、画家でアクセサリー作家でもある富永さんとのトーク。

<出会いのきっかけ>
ソノノチと富永さん(アウラ・ロコ)の出会いは、閉店後の美容室で開催されたフリーマーケットに、一緒に出店していたこと。結婚指輪を作っていただいた仲。

<富永さんの作品について>
年に数回の絵の展覧会+アクセサリーの販売で主な収入を得ている。
アクセサリーは、らくがきのような絵をそのまま身につけてもらうイメージ、先にビジュアルがありき。大学四年生で子どもができて学生結婚、バイトと展覧会の両立から、生活を成立させることに必死な毎日へのシフトした。
絵は、自分そのものや、人間の生活がモチーフになることが多い。一切教育を受けていないような、野性的な自分がこの世界を見たらどんなふうに見えるかを描いている。
絵を見て、気持ちのざわつきがすっと楽になるような、糸のほつれがほどけるような感じがする(中谷)

<作品の感想について>
今はまだあまりまとまっていない。家に帰って、お風呂に入った時にふと思い返しそうなかんじ。
・「つながせ」というタイトルが気になる。
→つなぐ、という言葉からの派生。一般的な言葉ではない。前作、1人の「つながせのひび」は、今回上演した2人バージョンの過去のお話。おばあちゃんの遺してくれた絵本を読む中で、主人公がおばあちゃんとの様々な思い出をつないでいくイメージから名付けた。(中谷)
・「忘れる」ということがテーマになっているように感じた。忘れるということは素敵なことだったりもするが、思い出していかないといけない大切なこと、もある。太陽と月のように、互いに会えなくても、相手のことを考える、思い返すということの大切さ。
・夫婦、精神性と具体性が互いにバランス良く存在している世界観を表している。
・ヴァルター・ベンヤミンという哲学者のことを思い出した。歴史に到達できない天使の話。この話に影響されてクレーが「忘れっぽい天使」という絵を描いている。
・絵画制作の森岡さんは、天使を光や希望の象徴として描いている。

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12月25日(日)14:00の回
ゲスト:いちろーさん(作曲家)
作・演出の中谷和代と、作曲家で本公演の楽曲を提供いただいた、いちろーさんとのトーク。

<劇伴のつくりかた>
・制作のながれ=ソノノチから脚本や稽古の動画などを送る。→いちろーさんから短い音楽のスケッチのようなものが送られてくる。→それにコメントをして、楽曲の本制作開始。
数回クリエイションをご一緒することで、このスタイルを確立させることができた。最初は修正の指示など、伝え方に工夫もしていて合意をつくるのに時間がかかっていたが、複数回一緒にやることでだんだんスムーズに、短時間で思い通りのものができるようになってきた。
・互いのこだわりの差が分かる瞬間が面白い。
・曲は、鍵盤を実際に弾いてつくることもあれば、打ち込みスタイルで制作することもある。コンピューターを使って作成している。(いちろー)
・今回のお芝居のストーリーのテーマとなったモチーフは、森岡さんの絵を見て決めた。月、天使、灯りなど。月と太陽が夫婦のあり方のように見えてきた。

<バンド活動について>
鍵盤参加で、名古屋の「白線の内側」というロックバンドをやっている。一人芝居+バンド。演劇に関わっている人達でバンドを組む。(いちろー)
ライブで関西に最近良く来ることがあり、地域ごとの特色について発見がある。

<音に対するこだわり>
職人肌。音響や音についてはマニアックなこだわりをもっている。気になる、という気持ちがこだわりにつながり、創作に結びついている。

 

2人の「つながせのひび」アフタートークアーカイブ(1)

12月17日(土)14:00の回
ゲスト:森岡りえ子さん(イラストレーター)
作・演出の中谷和代と、今回絵画制作を担当して頂いた森岡さんとのトーク。

<今回の企画と作品について>
絵本の原作を中谷が書き、絵を森岡さんが描く。そうしてできあがった絵本を元に中谷が演劇の脚本を書き、森岡さんが展示用の絵画を描く。というふうに、バトンを交互にパスしながら、積み重ねるように作品を創り上げていった。ストーリーに合わせた絵を制作していくことは、美術として使うことなど、気を配らなくてはならないことも多く、難しいことも多かったが勉強になった。(森岡)
舞台美術として使っている絵画やスケッチブックなども実際に森岡さんの過去の作品を使用している。

<演劇の設定について>
劇の登場人物である二人の男女は、森岡さんご夫婦をモデルにしている。ものをつくる情熱にそっと静かに寄り添ってくれる人の存在。夫婦でたまにすれ違ったり、それでもそれを乗り越えていく姿など。
実際に森岡さん夫婦に何度も会って、脚本を書き進めていくごとに、二人の生活を描きたいという想いが強くなっていった。(中谷)

<二人の出会いとこれまでについて>
中谷と森岡さんは大学の同級生。森岡さんは、ソノノチ公演のポストカードを書いてもらったことをきっかけに、2013年から本格的にチラシのビジュアル担当として関わるようになった。チラシだけでなく、現在はソノノチの物販のイラストなどもお願いしている。

<劇場以外の場所で上演することについて>
劇場ではなく、ギャラリーで舞台を上演すること。絵と演劇が内容的にも空間的にも混じり合う状態。インスタレーション的な作品の実現。劇のための絵ではなく、劇も絵も、寄り添いながら空間に両立している。展示している場所で舞台を上演してもらう経験はなかなかないので、貴重な体験だった。(森岡)

<森岡さんの作品の変化について>
二人が出会った当時は、色は明るめでも暗い内容を描いていたが、最近は暗めの色味で明るい内容(希望のようなもの)を描いている。

<同年代の二人が20代から30代になって>
20代は自分の世界をひたすらに表現するばかりだった。30代になって、互いに結婚などをきっかけに、自分の子どもなど後の世代に、未来の人にどういうものをのこしていきたいかと考えるようになった。(中谷)
毎回作品を発表するたびに、誰に、どういう角度で発信しようかと考える。(森岡)

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12月18日(日)14:00の回
ゲスト:佐川綾野さん(切り絵作家)
作・演出の中谷和代と、切り絵作家として活動されている佐川さんとのトーク。

<佐川さんの切り絵作品>
実際の作品を持参して頂いた。白鳥の王子の物語の切り絵作品。心の中と外、物語の内と外の世界を表現している。普段から、女の子やお姫さまなどが出てくる童話的な作品が多い。少女性を大切につくっている。(佐川)
切り絵作品を1作品つくるには、30~40時間かかる。演劇を一本つくるには、稽古だけで70時間ほどかかる。

<本と自分の距離感>
小さい頃は、絵本など、本の世界を自分の身の回りのことに引き寄せて考えていた。しかし大人になってから、その本の世界感を客観的に体験できるようになる。そこに面白みを感じている。(佐川)
2人の「つながせのひび」も、絵の中の世界と現実を行ったり来たりする物語。客席で観るときはキャラクターに感情移入するが、キャラクターを通して絵本という媒体そのものに移入する。

<森岡さんとソノノチの共作について>
今回のストーリーや世界観は、森岡さんの展覧会に通って自身がインスピレーションをうけたものが多い。月やはしごのモチーフなども絵から着想を得た。(中谷)
絵と劇を交互に作りあげていくプロセスが、手紙のやりとりのような、交換日記のような作り方に見える。(佐川)
その通りです。森岡さんとのやりとりの中で互いにイメージを触発されて、新しいキャラクターやストーリーがどんどん生まれてきた。(中谷)

<なぜ、その手法なのか?>
佐川さんは切り絵、中谷は演劇という手法を、どうして選んだのか。
いろんな表現手法の中で切り絵を選んだのは、小さい頃から版画に憧れていたがやり方が分からず、版画に近い切り絵にチャレンジした。その時はまだ真似事のようだった。大学で版画を学び、改めて切り絵で作品をつくることに戻ってきた。今は、この表現が一番しっくりきている。(佐川)
中谷は大学ではメディアアート専攻だった。空間芸術というジャンルを通して、光や音などその空間にあるものをデザインすることに興味があり、そこから演劇や舞台演出に興味をもった。「人は人を想っている」というコンセプトを形にするのに、人の感情や関係性を扱う演劇という物語的な手法がぴったりだった。
今回の舞台も、お客さんがいろんなことに思いをはせることができる、双方向性を感じた。インスタレーションのような作品だった。(佐川)

 

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12月18日(日)17:00の回
ゲスト:岡安いつ美さん(エディター)
作・演出の中谷和代と、京都の文化を発信する「アンテナ」の編集をされている岡安さんとのトーク。

<作品の感想について>
・身近にいすぎてじっくり振り返ることのない、大切な人のことを考えさせられた。亡くなった父親を思い出した。大切な人との思い出を思い返すきっかけになる作品。(岡安)
・前作、1人の「つながせのひび」では、絵本の中から亡くなったおばあちゃんとの思い出があふれてくるという物語だった。自身の祖母の部屋の片付けに行った実体験、おばあちゃん子だった思い出が物を通して蘇ってきた体験をもとに、このシリーズを制作した。(中谷)
・登場人物のモデルについて。森岡夫妻のくれたインスピレーションが大きい。
・絵本に登場するひびちゃんとつきちゃんは、一緒に暮らしているが、あえて関係性を描いていない。パートナーや家族や仲間など、観る人それぞれの大切な人に置き換えて見てもらえたら。(中谷)
・演劇も、物語だけでなくなっているわけではない。光や絵や音楽も、大切な一部。各スタッフが連携しつつ、バトンを回しながら今回の作品が出来上がった。(中谷)

<「アンテナ」について>
音楽シーンをまとめるフリーペーパー。名前の由来:アンテナを高く伸ばして広く情報を受け止めてほしいことから。(発信側というよりは受信のアンテナを伸ばしてほしい願いが込められている。)
・楽曲情報だけではなく、音楽にまつわる様々な情報を取り上げている。(バンドTシャツの特集や、練習場所の特集など)
・冊子を作るにあたって、3ヶ月ほど時間がかかるので、その間にもスピーディに情報を発信したいことから、ウェブサイトも公開した。
・身近にアートや音楽を感じてほしい。意外とふたつが交わることがないことから、両方を取り入れている。(岡安)

<東京と京都>
・情報を発信していく活動の原動力はどこにあるのか?
→出身が関東なので、京都のことを知らない人や、京都にはじめて来た人にわかりやすく京都の文化を伝えていきたい。将来は、この媒体と地域情報をまとめるスキームを他地域にも持っていきたい。(岡安)
・地域によっての音楽事情の違いって?
→東京は大きすぎて、情報を得ていたとしても氷山の一角しか知れない感じ。京都は全体を見渡しやすい。地方はやはり、地域としての一体感があるかんじがする。

ソノノチ新メンバー加入のお知らせ

2017年1月より、ソノノチに新しいメンバー(外谷美沙子)が加入しました!!
夏の演出家ワークショップでの中谷とのご縁をきっかけに、前回2人の「つながせのひび」では演出補佐を務め、その期間を通して今後は劇団員として共にクリエイションに向き合っていこうということになりました。
俳優の藤原が加入してから4年目の冬、ソノノチは3人になりました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

また、現在新入団員は随時募集しておりますので、ご興味のある方はこちらをご確認いただき、メールなどでお問い合わせくださいませ。
以下、本人よりごあいさつです。

はじめまして。このたびソノノチの一員となりました、外谷(とや)美沙子です。
2016年12月、2人の「つながせのひび」にスタッフとして参加し、ありがたいことにご縁がつながりました。ソノノチの稽古場に参加するのは今回が初めてでしたが、とてもクリエイティブな空間のなかで作品ができあがっていくのは最高にワクワクする体験でした。これから、自分もそこに加わるのだと思うと、嬉しいと同時に身の引き締まる思いです。
より良い作品創りにむけて最大限尽力していきます。至らないところばかりではありますが、よろしくお願いします。

また、一昨年より公演製作メンバーに、渡邉裕史(制作)が加入しています。
二人の活動情報については劇団紹介ページにも順次更新していきます。

2人の「つながせのひび」公演終了しました!

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12/14からはじまった 「絵本から演劇をつくるプロジェクト」の絵画展示と舞台公演が、12/25をもちまして終了しました。
いつも2〜4日程度の公演をしていた私たちにとって、今回はとても長い期間にわたる挑戦だと思っていたのですが、始まってしまえばやはりあっという間の時間でした。
沢山のご縁や、色とりどりのクリエイティビティに囲まれながら、このメンバーでひびちゃん・つきちゃんの物語に向き合い、1年ちょっとをかけて「つながせのひび」シリーズを紡ぎ出せたことは、劇団としてもとても大きな財産となり、経験となりました。

2週間にも渡るロングランの企画を支えて下さった方、応援して下さった方、そしてご来場頂いた皆様に心から感謝します。
そして、数々のインスピレーションをもたらしてくれたイラストレーターの森岡さんに、大きな尊敬の心と感謝を。

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ソノノチは、次につづきます。
2017年も宜しくお願い致します!

ソノノチ劇団員一同