【公演レポート】3人の「さよならの絲」


ほんの少しだけ、隣にすわって。
たとえ辛くても、さよならを聞いて。

 

 

 

 

 

 

とある田舎町のスナックの二階に、チャコの仕立て屋はありました。
昼も夜もひんやりとしていて、電球ひとつだけの灯りに頼った暗い部屋でした。
ジレとボレロは、西の方からこの東の街に越してきた、若い夫婦です。
二人で作ったパン屋がオープンする日にジレが着るベスト。これが、ボレロからの注文でした。
「あなたがそれを仕立ててくれる間、私はあの人のいた頃の夢でも見ていよう。」
そして、ベストの制作が始まります。
ボレロはいつしか、ミシンの縫い目をひとつひとつ辿り返して、ジレと二人、この街に来たころのことを思い出していました。それは時間の端を返し縫いする合間に起こった、一人と二体のものがたりです。
音楽が聞こえます。ワルツです。
そろそろベストも仕上がって、お別れの時間が近づいてきました。

パン屋の夫婦の服を仕立てていく中で、チャコがすがりついていた独りよがりな物語の世界とさよならする、はじめての納品までの物語。


・作品名
3人の「さよならの絲」
・上演日
2013年6月21日(金)〜23日(日)
・会場
アートコミュニティスペースKAIKA


・クレジット
脚本・演出:中谷和代
出演:玉城大祐(劇団発泡鉄)、村井春也。(何色何番)、玉一祐樹美(京都ロマンポップ)
演出部 矢田部恵子、浜崎 聡(TROUBLE PiECE)
舞台監督 北方こだち
小道具 廣瀬愛子(劇団ソノノチ)
照明プラン 御手洗幸助
照明オペ 浜崎 聡(TROUBLE PiECE)
音響 深見歩未
作曲・演奏 津久井道夫
衣装・ヘアメイク たかつかな(何色何番)
物販 山口まなみ(劇団ソノノチ)、廣瀬愛子(劇団ソノノチ)

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